渡辺大知「働きすぎ」じゃない? NHK大河+連ドラ2本を演じ分ける才能&親近感&エモい歌声の“隠れた主役”
引っ張りだこである。俳優でミュージシャンの渡辺大知(34=写真)の話。吉高由里子(36)主演のNHK大河「光る君へ」は放送当初から現在も出演中、さらに今期は堀田真由(26)の「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」(日本テレビ系)、中井貴一(63)と岡田将生(35)の「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)」と2本の連ドラにレギュラー出演中だ。 【写真】大河「光る君へ」まひろのライバル…存在感を放つ瀧内公美は柄本佑との“体当たり濡れ場”が話題 「光る君へ」で渡辺が演じるのは、藤原道長(江本佑=37)の右腕・藤原行成。10日放送の第43話では、行成は道長に大宰府に赴任したいと申し出るも叶わず。「行成は俺のそばにいろ。そういうことだ」と道長から言われたシーンはネット上で話題になった。 「登場初回はまだ少年と呼ばれるような年頃だったため、渡辺さんは声を少し高くして、聡明だけれど無邪気さの残る口調で演じた。だんだんと大人になる変化もとても自然だったと思います。第43話では『行成は俺のそばにいろ』と言われ、落胆と多少の怒りに、どこかほんの少しのうれしさが混ざったような何とも言えない複雑な表情に。あの表情は『うまい!』と思わされましたね」(エンタメ誌編集者) 史実では道長と行成は同じ年の同じ日に亡くなっている。「光る君へ」は主人公まひろ(吉高)と道長のソウルメイトの物語として知られているが、第43話放送後は《ソウルメイトの物語って、実は道長と行成のこと?》なんて声も上がっていた。渡辺が「光る君へ」の行成で、よりいっそう俳優としての存在感を視聴者に印象づけたといっても間違いないだろう。 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「渡辺さんは2009年公開の映画『色即ぜねれいしょん』で俳優デビュー。演技未経験ながら、オーディションで2000人の中から主演に選ばれました。存在感は持って生まれたものなのかもしれませんが、どこか《クラスにいたよね、似ている子》と言いたくなる親近感がある。実際の渡辺さんは小顔で手足が長く抜群のスタイルが印象的。甘いけどちょっとハスキーな声もいいですよね」と話す。 「若草物語」ではハローワークで働く正規職員で、4姉妹の長女・恵(仁村紗和=30)と周囲に内緒で職場恋愛を続けている小川大河を。「ザ・トラベルナース」では若手外科医・小山衛を演じている。 「小川は一見優しげだけれども、モラハラ気味。小山先生は人当たりがいい優しい外科医。短期間でこれだけの役を演じて、ごっちゃになっていないのがすごい。笑顔がチャーミングで、イケメン過ぎない普通っぽさが渡辺さんの魅力。とはいえ、今回の大河では高貴な役で《おっ、こんな役もできるのか》と渡辺さんの新たな一面を発見した思いです」(在京キー局ディレクター) 渡辺は高校在学中に結成したロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルでもあるが、2018年から活動を休止。「黒猫CHELSEA」と改名し、今年5月から2人組で活動を再開させた。 「2015年のNHK朝ドラ『まれ』、2016年のTBS系連ドラ『毒島ゆり子のせきらら日記』2019年のテレビ東京系連ドラ『Iターン』など、渡辺さんは劇中で歌うシーンも多い。ボーカリストだから当然なのですが、とても人の心を掴むエモい歌声です。ただ、ここまでドラマや映画で売れっ子だと、歌声を聞く機会もそうないでしょうが……」(前出の山下真夏氏) 業界内では「働きすぎ」(前出の在京キー局ディレクター)なんて過労を心配する声も上がっているのが気になるところではあるが、さしずめ渡辺は隠れた「秋ドラマの主役」と言っていいだろう。 ◇ ◇ ◇ 「光る君へ」では渡辺大知の他にも話題になったイケメンが……気になる人は以下の関連記事【もっと読む】もぜひどうぞ!