北九州の味「資さんうどん」買収した社長に聞く 数年以内に国内で3倍の200店舗へ 台湾など海外進出も視野 自信の根拠は「出汁」
◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「讃岐うどんだけではないうどん文化を全国に広めるっていうのはワクワクしますね」 今回の買収により全国へ羽ばたくチャンスを得た資さんですが、北九州市民はある懸念を抱えていました。
◆北九州市民 「味が変わらないように、資さんの味を引き継いでおいしいのを食べさせてください」 ◆北九州市民 「北九州の元の味は変えないでください」 ◆北九州市民 「(関東の)うどんは辛いからね。醤油味。だからあまり東京では食べられない気もする」
◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「なるほど…」 慣れ親しんだ味が変わってしまうのではという懸念です。 ◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「味やサービスを変えないというのはもう大前提で考えています。今の味のままで関東でも十分通用すると思っています。それはいろんな事象から我々確信していました」 関東でも通用するという「資さんうどん」の味。 その確信の裏には、資さんの「だし」へのある分析がありました。 ◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「理化学分析したんですけど、資さんの出汁っていうのは、旨味成分のアミノ酸がすごく多くて、全国に通用しているラーメンのチェーン店の出汁とかなり近い。資さんはどこにでも出店できるだろうというのが我々の見立て」 その上で社長は、全国展開のさらに先、「海外進出」も見据えています。 ◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「近い将来、台湾への出店というのを考えたいと思ってます」 台湾に約70店舗を持つすかいらーく。 資さんのうどんは現地の関係者からすでに高い評価を得ているといいます。 ◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「まずは来年、国内でいろんな実験をして、めどが立てば再来年あたりには。親日ですし、まずそこから東南アジアに広げていくっていう感じになるかなと」
北九州から世界へー 飛躍に期待が高まる資さんうどんですが、金谷社長が強調したのは、あくまで“北九州の資さん”を尊重していくという強い決意です。 ◆すかいらーくHD 金谷実 社長 「北九州のソウルフードとして『資さんうどん』の味・サービス・品質を守りながら全国チェーンにできるお助けができればなという風に考えてます。ぜひよろしくお願いします」 今後の注目は、全国進出に向けた店舗拡大です。 現在は71店舗あり、これを3年から5年かけて200店規模に広げたいということです。 ただ、全国にはうどんチェーンの2大巨頭、「丸亀製麺」と「はなまるうどん」があります。 丸亀製麺が840店、はなまるうどんが418店、現時点での店舗数では大手2つにまだまだ及ばない状況です。 しかも、この2つは讃岐うどんで、全国的には「硬い麺が支持されている」とも言えますが、すかいらーくHDの金谷社長は自信たっぷりに「最終的には1000店舗くらいの規模になっても不思議じゃないブランド」と胸を張っています。 その理由がやはり「出汁の圧倒的な美味しさ」ということです。 12月には早速、関東1号店がオープンする資さんの躍進に今後も注目です。
テレビ西日本