購入のきっかけはオーナー小学生時代の強烈な印象。今は子どもが喜んでくれる特別なパルサー
1983年に、日産とアルファロメオは合弁会社の『Alfa Romeo Nissan Autoveicoli』を設立した。日産の思惑としては、欧州での知名度アップと、アルファロメオのデザインの採用だった。しかし思うような結果がでず、わずか4年で合弁会社は終了することとなった。 【画像22枚】標準装備されている電動サンルーフは当時としては憧れの装備の一つである。ドアサッシュやアクセントストライプはミラノX1専用のものとなっており、衝撃吸収バンパーは当時の特別装備となっている。リアサイドウインドーは現代のクルマではウインドーの下に調節できる装置がついているが、このクルマは運転席と助手席の間に装置がある 【1984年式 日産 パルサーミラノX1ターボ】 黄色のミラノX1の強烈な印象は、当時小学生だった今回の撮影車両のオーナーの心に強く残ることに。そのときのカッコいいという印象は30年経過しても変わることなく、再び出会ったとき購入する以外の選択肢がなかったという。 強烈な印象を残した黄色ではなかったが、その状態の良さは何にも代え難く、購入から5年が経過した今もレストアすることなく、この素晴らしい状態を保っているという。 今まで30台以上のクルマに乗って来たオーナーだが、子供たちが喜んで乗ってくれるこのクルマは特別なもの。クルマのサンルーフから見た花火は自身はもちろん、子供たちにもこのクルマとともに記憶に残るものになるだろう。 1984年式 パルサーミラノX1ターボ 全長×全幅×全高(mm) 4095×1620×1390 ホイールベース(mm) 2415 トレッド(mm) 1395/1385(前/後) 車両重量(kg) 910 エンジン型式 E15E・T型 エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC 総排気量(cc) 1487 ボア×ストローク(mm) 76.0×82.0 最高出力(ps/rpm) 115/5600 最大トルク(kg-m/rpm) 17/3200 サスペンション 前独立懸架ストラットコイル/後独立懸架トレーリングアーム ブレーキ 前後ともディスク タイヤサイズ 前後とも175/70SR13 発売当時価格 142万円 初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部