広島の被爆体験伝承者が中学生に講話 福島県会津若松市 平和への誓い新たに
福島県会津若松市の中学生らを対象とした被爆体験伝承講話は4日、市内の若松四中で行われた。生徒が被爆体験や戦争の悲惨さを学び、平和への誓いを新たにした。 市の核兵器廃絶平和都市宣言事業の一環。全校生徒約500人が参加した。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館から派遣された被爆体験伝承者・青木圭子さんが登壇し、当時中学生だった梶本淑子さんから聞き取った被爆体験を伝えた。 梶本さんは14歳の時に爆心地から2・3キロ離れた工場で被爆した。建物の下敷きになり、けがを負いながら友人と脱出し避難したことや、変わり果てた街で父親と再会したことなど、戦時中の梶本さんの体験を青木さんが感情を込めて伝えた。梶本さんのいとこ・谷口勲さんの被爆体験も語った。 青木さんは「今を生きていることがどれだけ素晴らしいか考えてほしい。世界には多くの核兵器があるが、広島の悲劇を二度と繰り返してはならない」と訴えた。 講話は同日に若松六中、5日に若松五中でも実施した。6日午前10時から會津稽古堂でも催す。
(会津版)