【ボートレース】有言実行!土屋智則が2度目SG制覇「100点のレース」グランドチャンピオン
ボートレース尼崎のSG「第34回グランドチャンピオン」の優勝戦は6月30日、最終日の第12Rで行われた。1号艇の土屋智則=群馬支部=が、イン速攻で優勝。昨年3月の平和島・クラシック以来となる2度目のSG制覇を果たし、V賞金3600万円を獲得。年末の住之江・グランプリ(GP)出場をほぼ確実にした。2着は宮地元輝、3着には池田浩二が入った。節間売り上げは160億円を突破。目標だった145億円を大幅に上回った。 土屋が有言実行のイン速攻劇を決めた。スタート展示はコンマ24の6番手スタートだったが、本番はコンマ13のトップSを決めて、力強く1マークを先まい。バックでライバルを突き放した。ゴール前には右手を突き上げて喜びを爆発させた。「100点のレース。優出インタビューでスタートはハナを切ると言って、展示で遅れたので、そこだけ少し緊張しました」と笑った。 大混戦のシリーズを制した。節間24人がセット交換を行い、機力相場は日々変化した。土屋もノーマルで走っていたが、4日目、予選首位争いをしていた稲田がセット交換を行ったことで自身も決断。「全体的に良くなりました」と上積みに成功した。 予選は2位通過も首位だった徳増が準優で敗退。優勝戦1号艇が転がり込んだが慌てず騒がず。「クラシックの時より気持ちに余裕があった。1マークも自分の中で最高のターンが出来た」と自画自賛した。 昨年は3月にSGを勝ち、賞金ランクトップに立ったがGPは12位で出場。「クラシックを取って守りに入ってしまった。レースも消極的だった。GPも18位までに入れればいいと思っていた」と反省した。初めてのGPはトライアル1stで6着2本を並べ敗退。「つらい思いしかなかった」と振り返った。 今年は違う。「もう、この後は全部勝つ気で行きます。ベスト6? そういう気持ちで。なんなら1位で行くつもりで頑張ります」と宣言した。 5日目までの賞金ランクは56位(約2440万円)だったが、一気に5位(約6100万円)まで浮上。2年連続のGP出場をほぼ確実にしたが、狙うのは黄金のヘルメットだけ。去年より一皮むけた“ニュー土屋”から目が離せない。(藤原 邦充)
報知新聞社