北方謙三さんの新連載「森羅記」、小説すばるでスタート 題字はEXILEのボーカル・TAKAHIROさん
唐津市出身の作家北方謙三さん(76)が“最後の長篇”と位置づける「森羅記(しんらき)」の連載が、17日発売の「小説すばる」(集英社)10月号でスタートする。 鎌倉時代の元寇でやがて激突する、モンゴル帝国を築いた英雄チンギス・カンの孫クビライと、鎌倉幕府の執権北条時宗をめぐる物語。松浦党の青年タケルが二つの国をつなぐ役割として登場する。 北方さんは全17巻で完結させた前作「チンギス紀」をはじめ、「三国志」「大水滸伝」シリーズで、ユーラシア大陸を舞台にした英雄たちの物語を書きつづってきた。大陸を駆け抜けてきた物語は海を越え、日本へと向かう。 小説の題字は、人気グループ「EXILE」のボーカルTAKAHIROさんが揮毫(きごう)している。 また、新連載の執筆に挑む北方さんを追ったドキュメンタリー番組「情熱大陸」が、TBS系列で22日午後11時から全国放送される。(古賀史生)
古賀史生