ammo、眩しいほど愚直で人間くさい30分間
3月24日(日)に開催された「ツタロックフェス2024」。ammoのライブレポートをお届けする。 【ライブ写真はこちら】 今年1月にTOY’S FACTORYからメジャーデビューを果たしたばかりの、大阪発の3ピース・ロックバンドのammo。リハーサルで「それでも変われないでいる」を歌うと、フロアから一斉に拳が上がった。その光景を目に焼き付けるように、川原創馬(Ba, Cho)は観客をじっと見つめた。その後、「後日談」「ハニートースト」「包まれる」を披露するごとに、会場の温度が上がっていき、本番前からツタロック初出場の狼煙を上げて観客の期待を高めた。 ついに本番を迎え、岡本優星(Vo,Gt)が「大阪、ammo始めます」と告げてammoを結成して初めて生まれたオリジナル曲「フロントライン」で幕を開けた。轟音の中で「超元気なammo参上!」と岡本が発し、さらなる熱風をフロアに吹かせた。ラストで“今日ここで朽ち果ててしまっても 最後の姿を見ててくれないか 前線の風速を超える夜に”と歌い終えると「そんな30分が始まっちゃったな!」と檄を飛ばし、ギターをかき鳴らす「突風」へ突入。「寝たふりの君へ」で完全に会場の空気を掌握したところで、岡本が再びマイクを握る。「大阪のOrange Owl Records所属のammoです。幕張メッセでロックバンドをやりにきました」と言って、岡本にとって“生き様の歌”である「CAUTION」を演奏した。 「言いたいことなんか、それほどない。恩や縁はこれから作っていくものだと思っている。言いたいことはそう多くない! 今日は呼んでもらってありがとうございます。そして何より! 今ここに足を運んでくれたみんな、時間をくれたみんな、楽しんで帰ってくれよ! ロックバンドが楽しませに来たんじゃない。あんた達が楽しませてくれるわけでもない。今日という1日を楽しみにして、頑張ってやってきて、お互いが楽しみたいって気持ちになった時に最高のライブができるんじゃないっすか⁉️」と共感を求め、それに応えるように大きな歓声が上がる。そう言って「星とオレンジ」からの、ラストは北出大洋(Dr)のストイックな演奏が目を惹く「これっきり」で有終美の飾った。演奏も、歌ってることも、MCで発した言葉も全部がくさかった。眩しいほど愚直で人間くさい30分間だった。 <イベント情報> Vポイント presents ツタロックフェス2024 公演日:2023年3月23日(土)、24日(日) 会場名:幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール 主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株) 企画:CCCミュージックラボ(株) 制作:ライブマスターズ(株) 運営:(株)ディスクガレージ 特別協賛:CCCMKホールディングス(株) / 三井住友カード株式会社 問い合わせ:
Satoshi Shinkai