「新之助・吉宗とともに成長した」50周年の松平健 明治座で暴れん坊将軍&マツケンサンバ
地上波で時代劇が減っていることを「とてもさみしい」と思う一方、最近は配信や専門チャンネルなども通じて、人気の再燃を感じている。「この前も、ロケ先に殿様の衣装を着た子供が見に来て、ファンだと言っていた。分かりやすいから子供にも好かれるんだろう」と喜ぶ。
第2部では「マツケンシリーズ」を歌い、新曲にも挑戦する。NHKの紅白歌合戦でも披露したサンバⅡは、平成9年にアメリカ公演が決まったとき、金ぴか衣装で腰を振る現在の形になったという。「最初は戸惑ったが、『思い切って、振り切ってください』といわれた」と振り返り、「とにかくみんなが楽しくなってくれればいい」と笑顔で話す。
「これからも、80歳までは元気に歌って踊って演じたい。年齢問わず、楽しめる公演にできれば」
7月31日まで。第1部の脚本・演出、第2部の構成・演出はいずれも細川徹。問い合わせは、明治座チケットセンター(03・3666・6666)。その後、全国各地へ。(三宅令)
松平健
まつだいら・けん 昭和28年、愛知県出身。豊橋工業高校中退後に上京し、劇団を経て勝新太郎の付き人に。昭和50年のドラマ「座頭市物語」でデビュー。53年から「暴れん坊将軍」の主人公・吉宗役でブレークし、記録的長寿番組となった。平成16年、「マツケンサンバⅡ」でNHK紅白歌合戦に初出場。NHK大河ドラマは「草燃える」から「鎌倉殿の13人」まで多数出演している。