パリ五輪女子バスケは8連覇狙う米国以外は実力拮抗 日本の1次リーグは米国に加え、ドイツ、ベルギーと難敵ぞろい
パリ五輪開幕まで26日で1か月。日本バスケットボール協会は25日、2大会連続のメダルを狙う女子日本代表12人を発表した。“異例”ともいえる全員が五輪経験者。36歳の吉田亜沙美(日本協会)は、主将を務めた16年リオ五輪以来で、高田真希(34)=デンソー=、町田瑠唯(31)、宮沢夕貴(31)=ともに富士通=は3大会連続出場となる。21年東京五輪は銀メダルで歴史をつくった。し烈なサバイバルから選ばれた「走り勝つシューター軍団」が、次は初の金メダルに挑戦する。 * * * * 【展望】 8連覇を狙う絶対女王の米国は、代表入りした全員が最高峰のWNBAでプレーしており、パリ五輪でも金メダル候補筆頭だ。近年の主要国際大会で優勝した米国を除くと、東京五輪は日本が銀、フランスが銅、セルビアが4位。22年W杯は中国が銀、オーストラリアが銅、カナダが4位。大会によって2位以下の顔ぶれが変わるほど、実力はきっ抗している。 前回大会銀メダルの日本も1次リーグ突破さえ、決して簡単ではない。7月29日の五輪初戦は米国で、東京五輪決勝の雪辱するチャンスとなる。8月1日の第2戦で対戦するドイツは格下だが、成長著しい難敵。同4日に戦うベルギーは、東京五輪の準々決勝で、日本に残り16秒で逆転負けを喫しており、リベンジに燃えているだろう。一筋縄ではいかない。
報知新聞社