函館芝2000mはハービンジャー産駒、距離延長なら単勝回収率218% 騎手別データなど東大HCが検証
ハービンジャー産駒や横山武史騎手が抜群
<函館芝2000m・過去5年の産駒別成績> ハービンジャー【9-5-5-48】勝率13.4%/連対率20.9%/複勝率28.4%/単回率110%/複回率74% ハーツクライ【5-2-7-43】勝率8.8%/連対率12.3%/複勝率24.6%/単回率48%/複回率78% ジャスタウェイ【5-2-2-13】勝率22.7%/連対率31.8%/複勝率40.9%/単回率443%/複回率131% 産駒別成績ではハービンジャーの仔たちが9勝でトップ。次点のハーツクライらに4勝以上の差をつけており得意舞台と言える。距離延長がハマりやすく【7-2-1-17】勝率25.9%、単勝回収率218%と非常に優秀だ。 2位はハーツクライ。単勝回収率は50%を割っており、ハービンジャーと比べて妙味は薄い。6月【4-1-4-12】勝率19.0%、単勝回収率108%に対して、7月【1-1-3-28】勝率3.0%、単勝回収率15%。開催後半の荒れた馬場よりも、開催序盤の綺麗な馬場の方が得意だ。 3位はハーツクライの仔ジャスタウェイの産駒。単勝回収率400%オーバーという、見かけたら即買い級の激アツ産駒だ。特に4歳は【3-1-1-4】で勝率33.3%、単勝回収率997%。4歳で覚醒し、天皇賞(秋)を勝利した父を彷彿とさせるデータとなっている。 今週末の函館記念では、エミュー、グランディアがハービンジャー産駒、チャックネイトがハーツクライ産駒に該当。ほかでは、ホウオウビスケッツの該当するマインドユアビスケッツ産駒が【1-0-0-0】、サヴォーナの該当するキズナ産駒が【4-3-1-26】勝率11.8%、単勝回収率245%、デビットバローズの該当するロードカナロア産駒が【1-2-1-14】勝率5.6%となっている。 <函館芝2000m・過去5年の騎手別成績> 横山武史【11-7-11-29】勝率19.0%/連対率31.0%/複勝率50.0%/単回率106%/複回率102% 藤岡佑介【7-2-5-26】勝率17.5%/連対率22.5%/複勝率35.0%/単回率97%/複回率92% 丹内祐次【6-8-3-45】勝率9.7%/連対率22.6%/複勝率27.4%/単回率68%/複回率80% 最後に騎手別成績を見る。トップは11勝で横山武史騎手。複勝率50.0%という安定感があり、単複回収率はプラスだ。積極的に頼っていきたい。特に未勝利戦では【8-3-7-9】で勝率29.6%、単勝回収率136%と信頼度が高い。一方、重賞では【0-0-0-5】と馬券に絡めていない。 2位は7勝で藤岡佑介騎手。こちらも下級条件での信頼度が高く、未勝利戦【4-1-3-11】勝率21.1%、単勝回収率136%、1勝クラス【3-1-1-6】勝率27.3%、単勝回収率118%とプラス域を記録。また、末脚を生かす騎乗に長けており、前走差しに回った馬に騎乗した際は【4-1-4-10】で勝率21.1%、単勝回収率136%とこちらも黒字条件だ。 3位は6勝で丹内祐次騎手。藤岡佑介騎手とは対照的に先行策を得意としており、前走先行した馬では【3-2-1-13】勝率15.8%、単勝回収率102%とプラス。函館記念では19年に9番人気マイネルファンロンで2着と好走した。 今週末の函館記念ではエンパイアウエストに横山武史騎手、サンストックトンに藤岡佑介騎手、マイネルクリソーラに丹内祐次騎手が騎乗予定。ホウオウビスケッツに騎乗予定の岩田康誠騎手は【2-3-4-20】勝率6.9%、サヴォーナに騎乗予定の池添謙一騎手は【2-4-2-19】同7.4%、デビットバローズに騎乗予定の武豊騎手は【6-4-5-21】同16.7%、チャックネイトに騎乗予定の佐々木大輔騎手は【3-3-2-16】同12.5%となっている。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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