チェルシーのオーナー退任から丸2年。「アブラモビッチの衝撃」を振り返る【現地発】
英国内における資産が凍結
しかし、チェルシーとの蜜月関係は唐突に終わりを告げた。22年2月、ロシアがウクライナに侵攻すると、ウラジミール・プーチン大統領と近しい存在とされるアブラモビッチの英国内における資産が凍結されたのだ。侵攻開始から3か月後の22年5月、アブラモビッチは米国の投資グループにクラブを売却し、オーナーを辞任した。 本人にとっては望まぬ形での終焉になったとはいえ、チェルシーでの輝かしい功績は色褪せるわけではない。二度のCL制覇と5度のプレミアリーグ優勝は、アブラモビッチなくしてありえなかった。彼はチェルシーのすべてを変え、ロンドンのみならずイングランドサッカー界のヒエラルキーを大きく覆す特大のインパクトを残した。 文●ジョナサン・ノースクロフト(サンデー・タイムズ紙) 翻訳●田嶋コウスケ ※ワールドサッカーダイジェスト2月1日号より転載
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