違法採掘に頭を悩ます南ア 廃鉱の約4000人を救助せず
スティルフォンテイン、南アフリカ、11月15日 (AP) ― 南アフリカ政府は、違法採掘に対する公式戦略の一環として、同国北西部の閉鎖鉱山内に取り残されている推定4000人の違法採掘者を救助しないと発表した。 北西州スティルフォンテインの坑道にいる鉱山労働者は、警察が地下に物資を運ぶための入り口を閉鎖したため、食料、水、その他の基本的必需品の不足に苦しんでいるとみられている。 これは警察の「穴をふさぐ」作戦の一環で、違法労働者の補給を断ち、地上に戻ったところを逮捕するというものだ。 警察の広報官は、鉱物資源エネルギー省との協議の結果、安全上の理由から、「警察官も兵士も政府関係者も」鉱山に立ち入らないことが決定されたという。 ここ数週間、北西州各地の鉱山に出稼ぎに出ている1000人を超える鉱山労働者が、基本的な物資を何週間も供給されなかったため、衰弱し、空腹で体調を崩していると報告されている。 警察は鉱山周辺で警備を続け、地下から現れるすべての労働者を捕まえようとしているという。 南アフリカの古い金鉱地帯では、鉱夫たちが閉ざされた坑道に入って、残っている可能性のある鉱脈を掘るという違法採掘が依然として一般的であり、違法鉱山労働者は近隣諸国からやってくることが多く、警察によれば、違法操業には鉱山労働者を雇用する大規模なシンジケートが関与しているという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)