大谷翔平、母の日の話題に頬緩め照れ笑い「寝てるんじゃないですか」プレゼントは「一言、二言」
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、腰の張りでパドレス戦を欠場した。相手先発ダルビッシュ有投手(37)と今季3度目の対決はなく、“積極的休養”で13日から始まる敵地ジャイアンツ3連戦に備えた。幸い軽症で、山本由伸投手(25)が先発する次戦には復帰の予定。この日は、自軍ベンチで同僚とリラックスしながら元気な姿を見せた。 ◇ ◇ ◇ 大谷とロバーツ監督。2人の見解の一致に、時間はかからなかった。腰の張りで前日に途中交代し、この日は欠場。大谷は「昨日のゲーム前からトレーニングでちょっと違和感があったので。今日は、僕は出られるかなっていう感じでしたけど、大事を取って」。開幕から1カ月半で、まだ5月。「長いことシーズンをやっていれば、必ず何かしらは出ると思うので、早い段階で長引かないように先手、先手が大事」と説明した。 前日の試合後から、電気治療などで最善を尽くした。「間が空いた方が、ちょっとずつ症状が出てくる。今日はだいぶ改善されてますし、そういう意味では良かった」。出場できる感触を得た一方で、この日の欠場は前夜、ロバーツ監督から事前に伝えられていた。「連戦が結構、続くので、どっちみち1日(休養を)入れようみたいなことは言っていたと思う。今日は、それが早めに入る感じかなと」。13連戦の3戦目。ナイター翌日のデーゲームで、体の回復に努めた。 長丁場のシーズン、そして10月のプレーオフに向けて万全の状態を整える必要がある。「長い間、彼がいい状態でいることが一番大事」と話したロバーツ監督の意向を、大谷も理解する。「楽しみです」と心待ちにしていた憧れの先輩ダルビッシュとの対戦は直前でなくなったが「毎年毎年、衰えているどころか進化していっている印象で、見ていて楽しいですし、実際に打席には今日立てないですけど、外から見ていて勉強になることはたくさんある」。ベンチから試合を観戦し、今後の糧とした。 この日は母の日で、プレーで感謝を示したい気持ちもあったはずだが、かなわなかった。取材に応じた時間は日本時間の午前3時50分。「(母へ連絡は)してないです。まだ、寝てるんじゃないですかね」と頬を緩め、感謝のプレゼントについては「花束は、ないですかね(笑い)。一言、二言じゃないですかね」と照れ笑い。表情は柔らかく、穏やか。試合中、同僚との会話で笑顔もあった。周囲を安心させるのに十分な元気な姿だった。