みんなの貯蓄額「20歳代・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代」平均と中央値はいくら?
2024年9月のCPI(消費者物価指数)総合指数は前年比2.5%の上昇。物価は依然として上がっています。 ◆【図表】みんなの平均貯蓄額と中央値を年代別にチェック 物価が上がっても給与が上がらない、上がっても物価高に追い付かないという状況の中、月々の生活費をやりくりするのに手一杯で、貯蓄にまで手が回らない世帯は少なくないでしょう。 今回は家計の世論調査から、各年代でどれくらいの貯蓄があるのかを紹介します。 貯蓄を少しでも増やすためのコツも紹介するので、参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
単身世帯の年代別の平均貯蓄額&中央値は?
金融広報中央委員会が公表している、家計の金融行動に関する世論調査から、各年代別の平均貯蓄額と中央値を見ていきましょう。(金融資産非保有世帯を含む) ・20歳代:平均値121万円、中央値9万円 ・30歳代:平均値594万円、中央値100万円 ・40歳代:平均値559万円、中央値47万円 ・50歳代:平均値1391万円、中央値80万円 ・60歳代:平均値1468万円、中央値210万円 ・70歳代:平均値1529万円、中央値500万円 ・全年代:平均値941万円、中央値100万円 40歳代以下の平均値は500万円程度、50歳代以降は1000万円以上という結果になりました。 年代が上がるにつれて貯蓄額も上がるイメージがありますが、実はそうなっていないところもあり、40歳代と50歳代の中央値です。 さまざまな要因が推測されますが、この世代はちょうど就職氷河期世代であることも大きな要因ではないでしょうか。 就職氷河期世代は正社員としての就職が難しく、非正規社員にならざるを得なかった方も非常にたくさんいました。 非正規社員はボーナスがないなど、正社員より収入が少なく、貯蓄も難しいと考えられます。
2人以上世帯の年代別の平均貯蓄額&中央値は?
次に、2人以上世帯の年代別の平均貯蓄額と中央値を見ていきます。 ・20歳代:平均値249万円、中央値30万円 ・30歳代:平均値601万円、中央値150万円 ・40歳代:平均値889万円、中央値220万円 ・50歳代:平均値1147万円、中央値300万円 ・60歳代:平均値2026万円、中央値700万円 ・70歳代:平均値1757万円、中央値700万円 ・全年代:平均値1307万円、中央値330万円 全体的に、単身世帯と比べて2人以上の世帯のほうが貯蓄額は多くなっています。 しかし、中央値がかなり低く、平均値との乖離が大きい傾向は単身世帯と同様です。 貯蓄額の多い世帯が平均値を引き上げているため、平均値が高くなっている傾向です。 貯蓄が多い世帯と少ない世帯の二極化が進んでいることが分かります。