話し方を強みに当選! 日本最年少の芦屋市長をサポートした凄腕スピーチライターとは?
創業からわずか5年で、有名政治家や経営者も愛用する“話し方トレーニング”のシステムを築き上げたカエカの千葉佳織氏。今、多くのメディアにも取り上げられている凄腕スピーチライターに独占インタビュー。全4回に渡って人に伝わる話し方のマル秘テクを教えてもらった。第1回。 【写真】凄腕スピーチライター、千葉佳織氏
大物政治家も利用するスピーチトレーニング
「話し方ひとつで、人生は一発逆転できるんです」 そう語るのは、話し方トレーニングサービス「kaeka」を運営する企業、カエカの代表取締役である千葉佳織氏。大手企業の経営者や現役の政治家にも“話し方”の指導をしてきた敏腕スピーチライターだ。 最近では、全国歴代最年少である26歳で芦屋市長に就任した髙島崚輔氏に、選挙演説の指導をしたことでも話題に。多くの有権者の心を掴んだ髙島氏のスピーチは、XやTikTokなどのSNSでも大きな注目を浴びた。 他にも、富山県知事の新田八朗氏や品川区長の森澤恭子氏など、激戦区と呼ばれる選挙区で多くの候補者の当選をサポートしてきたという。 2019年に創業したカエカは、「すべての人生にスポットライトを」をコンセプトに、独自のトレーニングプログラムで人々の「話す力」を磨き、コミュニケーションのスキルを総合的に育むスタートアップ企業。 人工知能(AI)で個人の語りを数値化する評価ツール「kaeka score」を使用し、「言語力」「構成力」「音声」などを細かく分類した8つの要素を分析。スコアの結果から話し方の癖や課題に合わせたトレーニングのカリキュラムを構成してくれる。 「日本には、話し方のスクールはたくさんあります。でも、さまざまな要素を体系的に学習できるものは少なく、元アナウンサーの方が立ち上げたスクールでは滑舌を重点的に教え、演劇出身の方だと発声の仕方、心理学を学ばれた方だと緊張しないマインドの作り方を教える、といった具合に教えるポイントがバラバラなんです。 だけど、それでは課題を見極めた解決策になっていないので、“話し方を変える”ための根本的な解決にはならず、どこかモヤっとした気持ちのまま帰っていくというようなことが起きていました。そんな状態を打破するために、カエカでは話し方全体を総合的に改善できるサービスを築き上げてきました」 体系化されたkaekaのカリキュラムでは、「話し方」を内容の構成や一貫性などの「CONTENTS(言葉)」の分野と、声の工程や表情・ポージングなどの「DELIVERY(音声・動作)」の分野にカテゴリー化。 AIを使って話す力を数値化し、話し方の特徴を可視化できるシステム「kaeka score」を開発したことで、定量的・定性的にトレーニングによる話し方の成長を確認できる。まさに新時代の話し方トレーニングサービスなのだ。