ピカチュウが、オランダを代表するゴッホ美術館に出現！
開館50周年を記念したポケモンとのコラボレーションで話題騒然の〈ゴッホ美術館〉。その企画意図とは？ 【フォトギャラリーを見る】 開館と同時にミュージアムショップに駆け込む人の波、ポスターやカードなどが見る間に売り切れ棚は空に……。美術館ではおよそお目にかからない光景は世界中のニュースでも報じられた。それほどポケモンとのコラボレーションの破壊力はすさまじい。
ピカチュウやキマワリがゴッホの代表作品の中でゴッホのようなタッチで描かれゴッホ美術館に鎮座する。これは日本美術、特に浮世絵に大きな影響を受けたゴッホがポケモンと邂逅したとしたら、という空想を抱かせる挑戦的な企画。その狙いは若年層ビジターの開拓だ。同美術館に限らず、観客の高齢化に悩む美術館にとって将来をかけた試みなのだ。ポケモン目当てに初めて訪れた子どもたちはやがてゴッホに目覚めるのだろうか。
『Pokémon at the Van Gogh Museum』
〈ゴッホ美術館〉Museumplein 6 1071 DJ Amsterdam。2024年1月7日まで。入館料20ユーロ（オンラインでのみ購入可）。開館時間は公式サイトを確認。
text_Ayako Kamozawa
