錦織一清、「長くしゃべってもけして報われない」 3日開幕『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』取材会
少年隊の錦織一清(59)が2日、東京・浅草花劇場で、演出する舞台「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」の取材会に登壇した。3日に有観客のゲネプロ公演を行い、12日まで同所で上演される。 劇作家つかこうへいさんの名作「蒲田行進曲」の続編にあたる。蒲田行進曲では危険な役をこなしてお産の費用を出そうとするが、「~銀ちゃんが逝く」では産まれた子の闘病のため、危険な役をこなそうとする。錦織が同作の演出を担うのは昨年11月に続いて2度目。 主人公の倉岡銀四郎役の春田純一(69)は30年前の初演にも出演し、「銀四郎は最後に階段落ちがあるんです。ニッキ(錦織)にホントに階段を作って落ちたい、と言ったけど、去年毎回落ちるのが本当に大変でした。今回もまた落ち続けるのが、うれしいやら不安やらの心境ですがパワーアップして深い作品になった」と力を込めた。 また、渋谷天笑(40)は6月30日まで大阪でつかさんの「熱海殺人事件」を上演していたそうで、その演出もしていた錦織は「天笑さんと2人でつかさん祭をやっている気がする。今回は演出のほかに医者という、ややこしい説明ぜりふしかない役。長くしゃべっても決して報われない」と苦笑いした。 また「つかさんの芝居は演出家のしがいがない。脚本を大事にして、ギミックを使わなくていいシンプルなお芝居とつくづく感じる」としみじみ。「つかさんが残してくれた台本を使って本当に心がつらいですけど、この短い期間、楽しめたら」と意気込みを語った。 取材会には大下順子(57)、清家利一(57)、神尾佑(54)も登壇した。
中日スポーツ