「Gウイーク」だ!巨人・岡本和が号砲 52打席ぶりの一発で2位死守「素直にうれしい」
◇セ・リーグ 巨人2-1DeNA(2024年4月27日 横浜) 巨人・岡本和真内野手(27)がゴールデンウイーク初日の27日、DeNA戦で決勝打となる先制の左越え4号ソロを放った。2回先頭で12日の広島戦以来13試合52打席ぶりの一発。チームは13試合連続で3得点以下の球団ワースト記録となったが、4番の一撃で2位を守った。子供たちが楽しみにする大型連休。4番の一発で白星スタートを切った。 幼少期の連休の思い出は「野球です」と即答したことがある。岡本和は27歳になった今も変わらない。立場は、夢を届けるプロ野球選手に変わった。 ゴールデンウイークは21年から3年連続で2本塁打ずつ。今年も打った。0―0の2回先頭。ケイの初球150キロの直球を左翼席中段へ。こいのぼりが飾られる時季に上り調子に転じた。「打てて素直にうれしい」。屋根より高い特大ホームランが決勝打になった。 12日の広島戦で放った3号を最後に苦しんできたが「(調子が)落ちていても、試合に出る以上は何とかしないといけない。頑張りたい」という決意を結果につなげた。 小6の時に書いた文集、その名も「和真新聞」に好きなことを「1位料理」、「2位歌を聞くこと」、「3位ゲーセンでゲーム」と書いた。大型連休中は野球漬けで、逆にどれもできなくなる期間だった。大人になった自分に「ニートにはなるなよ」とメッセージも記したが、今や巨人の主将として、打線の真ん中で重責を負う。 奈良で育った幼少期、野球と言えば阪神だった。その昨年王者が勝利し、首位タイ浮上は逃したが2位をキープ。阪神とセ・リーグの貯金を独占した。チームは13試合連続3得点以下となり、球団ワースト記録を更新したが白星はつかんだ。阿部監督が試合前のミーティングで「簡単にポコポコ打てるもんじゃない。我慢してやるしかない」と号令をかけた中で4番が一発で勝利に貢献した。 25日の試合前にはフリー打撃後、ブルペンに向かった。二岡ヘッドコーチに「良くないので、いいですか?」と断りを入れ、シーズン中では異例の打ち込みを敢行。それほど悩んでいた。それでも今季は本塁打を放った試合は全4勝。「ピッチャーに凄い頑張ってもらっている。点を取って楽にしてあげたい。上げていけるように頑張りたい」。岡本和が、大型連勝の「Gウイーク」に導いていく。(神田 佑) ▼巨人・阿部監督(岡本和に)点が入っていないし、4番だし、自分が何とかしないとと思いすぎている。いいきっかけになればいい。責任感を感じてくれているのでうれしい。