梅不作と猛暑で和歌山の酒造メーカー製梅シロップが過去最高の出荷量に
和歌山県海南市の酒造メーカー・中野BCは、2024年7月の自社製梅シロップの出荷量が過去最高を記録したと発表しました。この年の梅が記録的な不作で自家製の梅シロップづくりが難しかったことや、連日の猛暑が要因とみています。 中野BCでは2006年に自社製の梅シロップ「梅の初恋」を発売し、梅酒とともに、健康や暑さ対策に役立つ飲料としてPRしています。 2023年3月には消費者からの要望に応え梅エキスを配合し、疲労回復に効果のあるクエン酸を豊富に含ませて、熱中症予防やスポーツ向けの飲料としても用途を広げているほか、昨今のサウナブームも視野に入れて、スポーツドリンクで割った「ウメポ」を提唱し、”整った”あとの飲み物としてもアピールしています。 中野BCの調べによりますと、梅シロップ「梅の初恋」の出荷量は、コロナ禍を経た健康志向の高まりで2022年には2020年と比べて150%に、2024年7月にはそれを更に上まわっています。 中野BCでは「記録的な梅の不作で果実が不足し、自宅で梅シロップを漬けていた人が弊社の製品を購入したことや、厳しい暑さが出荷増につながったのではないか」と分析しています。