米国例外主義に欠陥の兆候、揺らぎ始める信頼-アムンディやピクテ
このようなセンチメントの変化を示す兆候として、S&P500種は過去5四半期は欧州やアジアの主要株価指数を総じてアウトパフォームしていたが、3月末以降は出遅れている。
アムンディ・インベストメント・インスティテュートの責任者、モニカ・ディフェンド氏によると、同社はグローバル株式ポートフォリオで米国をアンダーウエートにしている。2兆1000億ドル(約325兆円)以上を運用する同社は、英国株をオーバーウエート、欧州株を中立としている。
ディフェンド氏は「米国のハイテクは割高で、景気減速局面で消費者志向のセクターには触れたくないだろう」と指摘。「ディスインフレの話は米国よりも欧州の方がはるかに信用できる」とも述べた。
また、ティー・ロウ・プライスは今年、米国で大きなポジションを持ちながらもアジア株投資を強化している。約1兆5000億ドルを運用する同社のグローバル株式ポートフォリオスペシャリスト、ラフル・ゴッシュ氏は、ドルベースの輸出国であるアジア諸国や「強い国内成長ストーリーを持つ国」は米経済の不透明感の中でアウトパフォームする可能性が高いと語った。
同社の「集中戦略」のファンドの幾つかはインドネシアと韓国の金融株とハイテク株へのエクスポージャーを高めており、分散投資ファンドは今年、中国株のポジションを増やしているとゴッシュ氏が述べた。
香港株はここ数週間、世界的な上昇を実現している。先月上昇した数少ない主要市場の一つであるインドは、インフラ投資と内需が景気を下支えし、史上最高値近辺での取引が続いている。
一方、ピクテとアムンディは円安が輸出企業を支援し、消費者物価の上昇が国内製造業を支援する日本をオーバーウエートにしている。
原題:Amundi, Pictet Lead Contrarian Wave to US Stock Exceptionalism(抜粋)
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Ishika Mookerjee, Charlotte Yang, Sagarika Jaisinghani