F1界に激震走ったハミルトンのフェラーリ移籍、ガスリーは発表のかなり前から知っていた!? 「しばらく秘密にされていた」
先日、ルイス・ハミルトンが2024年限りでメルセデスを去り、2025年からフェラーリへ加入することが明らかとなった。このニュースはF1内外で大きく取り上げられたが、アルピーヌのピエール・ガスリーは、ハミルトンとフェラーリの間で移籍交渉が行なわれていたことを認識していたようだ。 【ギャラリー】ルイス・ハミルトン、全F1マシン(マクラーレン~メルセデス) ガスリーはハミルトンがフェラーリでチームメイトを組むこととなるシャルル・ルクレールと旧知の仲で、定期的に連絡を取り合っており、ハミルトンの移籍話はしばらくの間「秘密にされていた」と言う。 2月7日にイギリス・エンストンで行なわれたアルピーヌの2024年新車発表会に出席したガスリーは次のように語った。 「彼は長い間メルセデスにいるけど、フェラーリとの話があるというのを僕が知っていたのは確かだ」とガスリーは言う。 「結局のところ、彼はキャリアの終わりに近づいている。だから、今しかないんだ」 「かなり長い間、秘密にされていたと思う。僕はただ、彼の幸運を祈るだけだよ。見ての通りドライバー市場はエキサイティングになっているし、君たち(メディア)もそこに加わる。普通のことだけどね」 「ただ最終的には、このスポーツにおいて史上最も成功を収めたドライバーが新たなプロジェクト、新たな挑戦に挑むことになる。みんなその動向を注意深く見守るはずだ」 またガスリーは、ハミルトンのフェラーリ加入によってシートを失うことになったカルロス・サインツJr.にとっては良いニュースではないと認めつつも、フェラーリの選択は理解できると語った。 この状況はサインツJr.にとってフェアだったかと尋ねられたガスリーは次のように答えた。 「そもそも、F1では何がフェアなんだろうね? カルロスは素晴らしいドライバーだけど、ルイスは史上最高のドライバーだと思う。だからそういう面では、双方にチャンスがあると思う」 「フェラーリとルイスが共にチャンスを掴んだと思う。明らかにカルロスは厄介な状況に置かれている。簡単なことじゃないよ」 ハミルトンが2025年からのフェラーリ移籍を決めたことで、メルセデスというビッグチームの1席が空いたこととなる。チームはそのシートに誰を据えるのか、決断を急ぐつもりはないようだ。 ガスリーは今年のドライバー市場で多くの動きがあることを認識している一方で、それによって本来の仕事であるコース上のパフォーマンスに影響が出るという本末転倒な状況になってはいけないと語った。 「毎週末、そこに臨むアプローチは同じだ」とガスリーは言う。 「シートがあろうとなかろうと関係ない」 「レースでは賢くなければいけない。常にアグレッシブでなければ‘ならない。でも何が勝機かを知り、チャンスを最大化するということに変わりはない」 そしてガスリーは次のように続ける。 「僕のF1での目標はいつだって明確だと思う。僕は上位で戦いたい。だから1年半前にアルピーヌへ来ることを決めた。トップで戦いたいからね」 「だから僕のF1へのアプローチは変わっていない。僕は28歳になったばかりだ。基本的には全盛期だ。ここから先、良い年が待っていると分かっているし、僕の方は何も変わっていないよ」
Jonathan Noble