新型ミニ・クーパーSEは、快適なゴーカートだった 新時代のコンパクトカーに迫る
フルモデルチェンジした新型「ミニ」に加わった、ピュアEV(電気自動車)モデルにサトータケシが乗った。 【写真を見る】新型ミニ・クーパーSEの内外装(20枚)ハイテクなインテリアに注目!
従来型よりコンパクト
新型ミニで変化したことのひとつは、クーパーがスポーティなグレード名ではなく、ハッチバック全般を指すようになった点だ。日本市場に導入されるモデルのバリエーションも増え、3ドアハッチバックのミニ・クーパー、ミニ・クーパー5ドア、コンパクトSUVのミニ・カントリーマン、そしてBEV(バッテリー式電気自動車)の都市型クロスオーバーであるミニ・エースマンが発表された。 新しいミニファミリーの特徴は、エースマンは当然として、すべてのモデルにピュアEVをラインナップしていること。今回試乗したミニ・クーパーSEもBEVで、ベースグレードのミニ・クーパーSを34ps上回る、218psの最高出力を誇る。 BMW傘下になってから発表された新世代ミニは、モデルチェンジの度にサイズが大きくなってきた。けれども、今回のミニ・クーパーは、わずか10~20mmではあるけれど従来型よりコンパクトになっている。あわせて内外装のデザインもシンプルになり、かつてのオリジナルミニへの原点回帰を図っているような印象を受けた。 運転席に座ると、まず目に入るのがダッシュボード中央に鎮座する直径240mmの巨大な円形タッチスクリーン。操作系はほとんどこのタッチスクリーンに集約され、物理的なスイッチはスターター、パーキングブレーキ、シフトセレクター、ミニ・エクスペリエンスモード切り替えスイッチ、オーディオのボリュームつまみの5つのみ。 なんでもかんでもタッチスクリーンに押し込むのは使い勝手の観点から疑問なしとはしないけれど、シンプルなインテリアのおかげで運転席からの長めがすっきりすることは間違いない。 他に、ステアリングホイールのスポークの左側に運転支援装置、右側にオーディオや通信系を操作するためのスイッチが備わる。