福岡弁ネイティブの橋本環奈、朝ドラ『おむすび』のヒロイン・結役「やりやすいし、しゃべっていて楽しい」
9月30日から放送スタートする連続テレビ小説『おむすび』(NHK)で、主人公・米田結を演じる橋本環奈。放送に先駆け、橋本がインタビューに応じ、ドラマへの思いを語ってくれた。 【写真】第1回より、賑やかな米田家の朝食風景 『おむすび』は、福岡県・糸島で暮らす結がひょんなことから「博多ギャル連合」(略してハギャレン)のメンバーたちと出会い、 「人のために役立つ喜び」に目覚め、やがて栄養士を目指す物語。 福岡県出身の橋本は、出身県が舞台の朝ドラへの思いについて、「とにかく福岡のみなさんが本当に温かくて。とくに、舞台である糸島の方々がすごく盛り上げてくださいました」と笑顔に。 また「地元の方々がエキストラとして協力してくださった回があるんですけど、お芝居がとても上手。学生のみなさんも朝からずっとロケに付き合ってくださり、盛り上がってくださって。本当にありがたい思いです」と感謝を伝えた。 結が暮らすのは糸島だが、電車で40分ほどの博多の街に出るシーンが何度か登場する。博多ロケの思い出を聞くと、「博多は、私が高校卒業までずっと住んでいた大好きな街なので、すごく懐かしくて。天神とか、学生のときにいつも友人と遊んでいた場所がロケ地になっていて、うれしかったです」と振りかえった。 「福岡弁ネイティブ」の橋本。やはり結を演じる際、台詞をしゃべりやすいのだろうか。「もちろんやりやすいですね(笑)。語尾やイントネーションも自分が話しやすいようにできるので、台詞をしゃべっていてすごく楽しいです。観ている方が聞き取りやすいように、標準も混ぜてみようかという話も出たんですが、リアリティを追求する方向になっています」と語る。 また、『正直不動産』(NHK)などの根本ノンジが手がける脚本への感想を訊くと、「最初に台本を読んでまず『テンポ感』が良くて面白いなと感じて、早く演じたいと思いました。私はとくに米田家の家族のシーンが大好きです」と橋本。 続けて「家族全員キャラが濃いんですが、なかでも、おじいちゃんの永吉(松平健)さんがいいキャラなんですよ。ずっとニコニコしながら大ボラを吹いていて。楽観的で気前のいいおじいちゃんとは対照的で、生真面目なお父さん、聖人(北村有起哉)さんもいいですね。根本さんが書くキャラクターはそれぞれ個性があるけどみんな愛くるしくて、素敵だなと思います」と絶賛した。 ドラマ序盤、第1週から7週までの「糸島編」の見どころについては、「私、『糸島編』がすごく好きなんですよね。女子高生の結が書道部や『ギャル』としての活動など、やりたいことを探していくなかで、家族愛や、姉・歩(仲里依紗)に対する思いがとても丁寧に描かれています。根本さんの脚本は、演じていて結の気持ちがスッと入ってくるので、そこがとてもやりやすいです」と話した。『おむすび』は9月30日スタート。 取材・文/佐野華英