「広島はつかいち大橋」の4車線化へ橋桁架設 7月末に広島県 渋滞緩和や物流効率化に期待
広島市佐伯区と廿日市市を結ぶ「広島はつかいち大橋」の4車線化に向けた工事で、広島県は橋桁を架ける工程を7月末に終える。2001年にできた2車線の橋(全長835メートル)の南隣に同じ長さの新たな橋が架かる。県が今後、道路工事を進める予定で全体の完成時期は未定。開通すれば慢性的な渋滞の緩和や広島港の物流の効率化が期待されている。 【写真と地図】広島はつかいち大橋の橋桁を運ぶ作業船(7月22日)など 県によると、新たな橋は2車線で廿日市市方面に向かう下り専用となる。現在は上下線の対面通行となっている既存の橋は、新たな橋の開通後、広島市方面への上り専用になる。 新たな橋は17年度に陸上部の基礎工事が始まり、21年度までに橋台や橋脚などの下部工事を終えた。今月上旬から架橋工事に入っていた。橋や陸上の道路の工事があるため、県は全体の完成時期を未定としている。 広島はつかいち大橋は広島市西区商工センターと廿日市市木材港北をつなぐ臨港道路廿日市草津線(2・9キロ)の一部。全線のうち東側の1・6キロが4車線化したのを受け、県が16年度に橋を含む残る1・3キロの4車線化を決めた。架橋工事の事業費は約43億円。 県広島港湾振興事務所は「周辺は企業立地に伴う交通量の増加が見込まれ、さらなる混雑の懸念がある。一日も早い完成に努める」としている。
中国新聞社