デニー知事が「玉城宇漂」のペンネームで詠んだ作品、沖縄市琉歌大賞に選出 亡き義父への感謝込め 沖縄
第3回沖縄市琉歌大賞(沖縄市文化協会主催、琉球新報社後援)の選考会がこのほど開かれ、沖縄県沖縄市の玉城宇漂さん(64)の作品が大賞に選ばれた。今回は沖縄市花であるハイビスカスをテーマに公募した。玉城さんの作品は「ただ一つ咲(さ)ちょる 庭(なー)の赤花(あかばな)を 御親(みうや)持(む)たさなや 御恩(ぐうん)こめて」と詠んだ。 【画像】沖縄市琉歌大賞を受賞した玉城宇漂さんの作品
玉城さんは普段は「玉城デニー」として沖縄県知事を務める。昨年の沖縄市琉歌大賞にも出展し、奨励賞を受賞した。 玉城さんは「昨年、数え98歳の義父が亡くなった。真面目で教養のある人で、皆に慕われていた。出棺の時に義父への感謝の思いを込め、庭に1輪だけ咲いていた立派な赤花を棺おけに入れて持たせた思い出を描いた」と説明した。大賞受賞に「大切な人への思いを込めるのに琉歌は素晴らしい。賞を頂いたら義父に報告したい」とコメントした。 琉歌は沖縄に古くからある伝統的な定型詩。和歌が「五・七・五・七・七音」のリズムであるのに対し、琉歌は基本的に「八・八・八・六音」で詠むのが特徴となっている。
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