『サマータイムレンダ』に続け! 2023年、独占配信だったけれどぜひ観ておきたいアニメ5選
読者のみなさんはアニメを放送と配信のどちらで観ているでしょうか? 筆者は東京近辺に住んでいることもあり、観たいアニメをほぼ放送、もしくはその録画で視聴していますが、周囲の人々の話を聞くと最近は配信で観ている人のほうが断然多いようです。確かに全国どこでも観られて、スマホやPCからすぐにアクセスできて便利ですもんね。 【写真】作画も素晴らしかった『天国大魔境』 ただアニメの配信を語るうえで近年外せないのが動画配信サイトによる“独占配信”です。今回はその2023年アニメのうち、特に面白かった独占配信をいくつか紹介します。
独占配信=悪、というわけではないが……
そもそもなぜ独占配信アニメが生まれるかということを、改めて整理しましょう。メリットとしてよく挙げられるのは、プラットフォーム側は作品を独占することによって登録会員の増加を見込めること、そしてアニメ制作側にとってはそうした契約の対価としての制作費が担保されることです。このような双方のメリットを背景に、プラットフォームによる独占配信を条件とした出資が行われたり、逆にプラットフォーム側が旗振り役となってアニメ企画が立ち上げたりして独占配信アニメが誕生していきます。 ちなみにこれに似た動きは、配信サイトに限らずWOWOW(『火狩りの王』『永遠の831』など)やAT-X(独占ではなく先行放送という形ですが)などでも見られます。 ただ我々のような一般視聴者にとっては、ただでさえ視聴対象のアニメが多いなかで、特定作品のために、自身が普段利用しているサービス以外のものに加入するのはハードルが高いもの。筆者の友人には10以上の配信サイトに入っている人間もいますが、そんな人は稀でしょう。そのためアニメの独占配信が発表されるとネガティブな反応があることもしばしば。結果としてアニメの出来に関わらず、それほど視聴されないまま世間的にあまり話題にならない……という状況が生まれることもあります。 最近では2022年4月に始まり9月に放送が終わった『サマータイムレンダ』が好例でしょう。同作はディズニープラスおよびTVerで独占配信されていましたが、11月に他サイトでの配信が始まったのちにその面白さに気付く人が増え、年末くらいにかけて“隠れた名作”的な扱いで有名になったことは記憶に新しいところです。