就職で上京することになりました。バスの運賃が先払いって本当ですか?
地方の路線バスの運賃は、後ろ乗り・後払い方式が主流です。ところが、東京23区内を走る路線バスの運賃は前乗り・先払い方式が主流となっています。そこで、本記事では区部の大半をカバーする都営バスを参考に、都内の路線バスの乗り方などを解説します。
路線バスの運賃の種類と支払い方式
路線バスの運賃の種類と支払い方式は以下のようになっています。 ・運賃の種類 路線バスの運賃の種類は、大きく分けると距離別運賃と均一制運賃の2種類があります。地方では距離別運賃、大都市では均一制運賃が主流です。 ・主な運賃支払い方式 路線バスには、主に2種類の運賃支払い方式があります。 1つ目は後ろ乗り・後払い方式です。後ろの扉から乗って整理券を取り、前の扉から降りる際に整理券番号と料金表の数字を照合して運賃を支払います。地方で主流の方式ですが、大阪市営バスでも採用しています。 2つ目は前乗り・先払い方式です。前の扉から乗る際に運賃を支払う方式で、整理券はありません。東京23区内の路線の他にも、横浜市営バスや名古屋市営バスなどで、こちらの方式が採用されています。 ・東京都内の路線バスの場合 東京都内を走る路線バスの場合は、23区内の路線では均一制運賃、それ以外の路線では距離別運賃が主流です。均一制運賃では、乗った距離に関係なく同じ運賃を支払います。東京都交通局によると、23区内であれば一般系統で大人(12歳以上)が210円、小児(6~11歳)が110円だそうです。支払い方法には現金の他、交通系ICカードや定期券があります。
東京都内の路線バスの乗り方
東京都内では、複数のバス会社が路線バスを運行しています。本記事では、都心の主要エリアと多摩地域の一部をカバーする、都営バスの乗り方を紹介します。なお、その他のバス会社も、支払い方式に変わりはありません。 ・23区内の路線の場合 23区内の路線を走る都営バスでは、前乗り・先払い方式を採用しています。前の扉から乗ったら料金箱に料金を入れます。運賃を超えるお金を入れた場合は、自動的にお釣りが出るので安心です。 また、交通系ICカードで支払う場合は、料金箱のICチップ読み取り部にカードをタッチしてください。「ピッ」や「ピピッ」という音が鳴れば支払い完了です。定期券の場合は、運転手にカードを提示します。降車する際は降車ボタンを押して、後ろの扉から降ります。 ・多摩地域の路線の場合 多摩地域の路線を走る都営バスでは、後ろ乗り・後払い方式を採用しています。後ろの扉から乗って整理券を取り、降りる際は降車ボタンを押して、前の扉から降ります。降りる際に整理券番号と料金表の数字を照合して、料金箱に所定の料金を入れてください。料金箱では両替もできます。 定期券の場合は、降りる際に運転手にカードを提示します。交通系ICカードによる支払い方法は、23区内の路線の場合と同じです。バス会社によっては、乗車時に扉付近のカードリーダーにタッチする方式もあります。
上京前に路線バスの乗り方を確認しておこう
東京都内を走る路線バスは、23区内の路線では前乗り・先払い方式が主流です。ただし、23区外の路線では、地方と同じように後ろ乗り・後払い方式も珍しくありません。本記事では都営バスを取り上げましたが、都内には複数のバス会社が路線バスを走らせています。そのため、上京前に利用する路線を走るバスがどちらの方式かを確認しておくとよいでしょう。 出典 東京都交通局 都営バス 運賃・乗車券・定期券 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部