仙台・広瀬川の赤い水流出、雨水管など合同点検 仙台河川国道事務所など
仙台市中心部の広瀬川に赤い水が流れた問題で、東北整備局仙台河川国道事務所と県、仙台市は17日、汚濁の原因となった鉄さびが流出する可能性のある川沿いの雨水管などを合同で点検した。 担当者ら計12人が青葉区米ケ袋の霊屋橋から太白区の愛宕大橋までの約1キロを徒歩で回り、6カ所の排水口を目視とドローンで確認した。新たな異常や堆積物は見つからなかった。 広瀬川の赤水は10月30日に発生した。青葉区米ケ袋の宮城工高の対岸付近から下流の宮沢橋にかけ、1キロ以上の範囲で赤茶色に濁った。原因は太白区向山2丁目の雨水管に堆積したヘドロ状の鉄さびだった。 周辺には無数の亜炭鉱跡があり、鉄成分を含んだ地下水が雨水管に入り込んでいる。赤水は2010年12月と昨年6月にも流れた。市下水道南管理センターが雨水管を清掃中で、年内に完了する。 仙台河川国道事務所の金真一郎副所長は「県と市と連携して定期的に監視を続ける」と話した。
河北新報