「あやめ祭り」開幕 初夏告げるハナショウブ 香取佐原、6月上旬見頃
香取市扇島の水郷佐原あやめパークで25日、初夏の訪れを告げる恒例イベント「あやめ祭り」が開幕した。紫や白色のハナショウブが涼しげに咲き誇り、来園者を魅了している。6月23日まで。 同パークによると、8ヘクタールの園内には江戸、肥後、伊勢系など約400種150万本のハナショウブが品種ごとに植えられている。現在は一分咲きで、6月上旬に見頃を迎える。茨城県潮来市の「水郷潮来あやめ園」とウオーキングツアーなどのイベントで連携し、水郷地域の観光を盛り上げる。 初日はオープニングイベントとして、香取市の観光大使「ミスあやめ」の木内真里さん(20)が先着100人の来園者にハナショウブの苗をプレゼントした。県指定無形民俗文化財で扇島地区に伝承されている「おらんだ楽隊」の演奏披露も行われた。
栄町から家族で訪れた大須賀信さん(51)は「今日が母と私の誕生日なので、(苗も含めて)すてきな誕生日になった」と笑顔。母の多美子さん(77)は「毎年楽しみに来ている。立派な苗で育てるのが楽しみ」と喜んだ。ミスあやめの木内さんは「これから見頃を迎える色鮮やかな花を見に、ぜひ足を運んで」と呼びかけた。 花嫁と花婿が手こぎの和船「さっぱ舟」に乗り、晴れ姿をお披露目するイベント「嫁入り舟」は6月2、8、16日の午前10時半から行う。 開園時間は午前8時~午後6時。入園料は大人800円、65歳以上700円、小・中学生400円。問い合わせは同パーク(電話)0478(56)0411。