40歳代からの老後対策「平均的な年金生活の家計収支」からゴールを定める!国民年金・厚生年金の平均月額はいくら?
40歳代からの老後対策に不安を感じていませんか? この記事では、平均的な年金生活の家計収支を参考に、老後に必要なゴールを具体的に設定し、効果的な資金準備方法をいくつかご紹介します。 ◆【グラフ】老後のお金「家計収支&年金収入」はどのくらい? 将来に向けてどれくらいの貯蓄が必要か、今からどう準備を進めれば良いのか、現実的なプランを立てるためのヒントが得られます。老後資金の準備を早めに始めることで、将来の不安を軽減し、安心した生活を手に入れるための方法を探りましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
老後の生活費の全体像
年金生活の実態を見ていきましょう。 上図の総務省から発表された「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、老後(65歳以上)の生活費は夫婦2人暮らしで28万2497円、1人暮らしで15万7673円となっています。 では次に収入面を見ていきましょう。
年金生活の現状
年金受給額は、性別や職業に大きな差があります。 【国民年金の平均月額】 ・全体の平均月額:5万6316円 ・男性の平均月額:5万8798円 ・女性の平均月額:5万4426円 上図のように、2024年の国民年金の平均受給額は5万6316円で、満額の6万8000円を受給できる人は少数派です。女性の平均受給額は男性よりも低く、約5万4426円となっています。 【厚生年金の平均月額(国民年金を含む)】 ・全体の平均月額:14万3973円 ・男性の平均月額:16万3875円 ・女性の平均月額:10万4878円 2024年の厚生年金の平均受給額は月額約14万3973円で、男性は約16万3875円、女性は約10万4878円と、やはり性別による差があります。これは男性が長期間働き、高い収入を得る傾向がある一方、女性は非正規雇用や専業主婦であることが多いことが影響しています。 平均的な生活費に対して実際の平均収入は依然として不足しており、毎月約3~4万円の赤字が生じている状況です。この収支の差額は年々増加しており、貯蓄が不十分だと老後に経済的な不安が増す可能性が高いことが推察できます。