北九州市に「食中毒注意報」 プロが教える“食中毒に強い”弁当 ポイントは炒め物・抗菌作用・冷ます
家庭で弁当を作る際、食中毒を防ぐためのポイントを、管理栄養士の室井由起子さんに伺いました。 ◆九州栄養福祉大学 管理栄養士 室井由起子 准教授 「きょう作るのは、“食中毒に強い”弁当になります」
大切なのは、菌を増やさない環境づくりだといいます。 ◆九州栄養福祉大学 管理栄養士 室井由起子 准教授 「煮物は美味しいけど、汁気が出てしまって、汁の部分から菌が増える原因になる。できたら炒め物がいい」 食中毒菌が繁殖しやすくなる水気を極力減らす必要があるため、きんぴらごぼうなどの炒め物が弁当におすすめだということです。
さらに食中毒を防ぐために欠かせないのがー。 ◆九州栄養福祉大学 管理栄養士 室井由起子 准教授 「梅干しを使っていきます。抗菌作用もあって菌を増やさないため、夏の和え物にいいと思います」 梅干しには、細菌の繁殖を抑える抗菌作用があります。 梅干し以外では、酢の物にも同様の効果が期待ができるということです。
さらに注意が必要なのが、前日の夕食で出したおかずの再利用です。 ◆九州栄養福祉大学 管理栄養士 室井由起子 准教授 「作り置きで、夕ご飯でいっぱい作ったものを使うとき、再加熱して冷まして入れることがポイント」 冷蔵庫でも、食品の中の菌は繁殖するため、必ず再加熱をしてしっかり冷ます必要があるということです。
◆九州栄養福祉大学 管理栄養士 室井由起子 准教授 「ミニトマトを(そのまま)最後、お弁当に入れてしまいがちですが、ここが最後のポイント。ヘタを取ってもらって、ヘタと間の部分に特に細菌がたまりやすいので、しっかり水分をとることがポイント」 弁当を持ち運ぶ際は保冷剤とともに保冷バックに入れることが望ましいということです。
テレビ西日本