【日銀会合】政策は「据え置き」を予想 植田発言が「従来通り」なら小幅で一時的な円安か(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト)
植田発言が従来通りなら小幅で一時的な円安か、弊社は4月にマイナス金利解除の見方を維持
植田総裁の注目点の1つである賃金改定については、3月中旬の春季労使交渉の集中回答を経て、賃上げ率の具体的な数字が確認されることになるため、明日の記者会見では従来の見解が繰り返され、目新しい材料は得られない可能性が高いと思われます。この場合、ドル円相場は円安の反応が予想されますが、緩和強化ではないため、小幅で一時的なものになるとみています。 弊社は日銀が3月中旬以降に賃上げ傾向の継続を確認した上で、4月25日、26日の金融政策決定会合において展望リポートを改定、「物価安定の目標」の実現確度が高まったと判断すると予想します。同時に、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃と、マイナス金利の解除を決定し、マイナス金利解除後は当面ゼロ金利政策を続けると考えています。 (2024年1月22日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【日銀会合】政策は「据え置き」を予想 植田発言が「従来通り」なら小幅で一時的な円安か(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト)』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 【日銀会合】政策は「据え置き」を予想 植田発言が「従来通り」なら小幅で一時的な円安か(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト)
- 【日本株】「先週の日経平均急騰」を主導した“投資主体”が判明(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト)
- 当面は「開示の進捗」が株価の好材料に 東証の「株価向上策の開示企業」リストからみえてきたこと【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 実は恐ろしい「日経平均7万円シナリオ」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- 2024年は「辰年」…実は十二支の中で「最も日経平均株価が上昇しやすい」年【エコノミストが解説】