ソフトバンクにもう一人いる「ドラフトラスト指名」から下克上を狙う男「やることをやれば結果ついてくる」
【記者コラム/タカ番24時】 7日の四国アイランドリーグplus香川との3軍交流戦(タマスタ筑後)で、ソフトバンクの育成2年目の盛島稜大(もりしま・りょうた)捕手(19)が5打数4安打の大活躍を見せた。「ほぼまぐれ」と謙遜する。 ■高々蹴り上げた脚!人気俳優が美フォーム始球式【写真】 今季からノーステップに変えた打撃フォームは「しっくりきている」。4月のファーム非公式戦では11試合で打率4割。OPS(出塁率+長打率)は1.024。吉鶴憲治3軍バッテリーコーチは「技術面が伸びた」、的山哲也4軍バッテリーコーチは「顔つきが変わった」と評価する。 沖縄・興南高から育成ドラフト14位で入団。育成も含めて12球団計126人が指名された2022年のドラフト会議では最後の指名選手だった。 「順位は関係ない。やることをやったら、結果はついてくる」。そう心から思う理由がある。仲田慶介内野手(24)の存在だ。仲田は22年に育成ドラフト14位で入団。前年のドラフト会議では12球団で最後の128人目の指名だった。「(指名の)順位は関係ないから。頑張ろうな」。盛島は昨年風呂場で仲田に声をかけられた。その仲田は今春支配下に。自分も続きたいと勇気を得た。 盛島は今春、オープン戦に2度参加。試合には出場しなかったが、1軍選手の調整などを見ることができた。「ここでやる」。強い思いが湧き上がった。 多くの刺激を受け、日々成長中。「1軍のレベルの高さが分かった。その差を埋めるためにやるしかない。まずは2軍で試合に出る」。先輩に続き、ラスト指名からはい上がる。(濱口妙華)
西日本新聞社