小原乃梨子さん

アニメ「ドラえもん」のドラえもん役として知られる声優の大山のぶ代（おおやま・のぶよ＝本名・山下羨代＝やました・のぶよ）さんが9月29日に老衰のため死去したことが11日、分かった。90歳だった。 【写真】ＴＡＲＡＫＯさんの笑顔の写真と、まる子など演じたキャラクターのパネルが飾られた祭壇 3月には「ちびまる子ちゃん」のまる子役を担当したTARAKOさん（享年63）、5月には「ルパン三世」の峰不二子役などの増山江威子さん（同88）、7月には「ドラえもん」の野比のび太役などで知られる小原乃梨子さん（同88）ら、今年に入って人気作で長年活躍したレジェンド声優が相次いで他界。アニメ界は悲しみに暮れている。 TARAKOさんは話し方がアニメ「サザエさん」のタラちゃんに似ていて、学生時代に「タラコ」と呼ばれていたことから芸名に。1981年に「うる星やつら」で声優デビュー。86年の「めぞん一刻」などで活躍した。 増山さんは73年から放送されたアニメ「キューティーハニー」で主人公・ハニーの初代を担当。77年から始まった「ルパン三世」第2シリーズで不二子の声を担い、2011年に声優、沢城みゆきにたすきを渡すまでの30年超、ルパンを翻弄し続けた。少女から大人の役まで広い音域を持ち、「天才バカボン」のママ、「怪物くん」の怪子ちゃんなども務めた。 小原さんは「ドラえもん」ののび太の声を、79年から2005年まで26年間にわたり担当。05年の第14回日本映画批評家大賞で、大山さんらオリジナルレギュラー4人とともに田山力哉賞を受賞している。