クリやカボチャで彩った「野菜みこし」 40年前開始、地域つなぐ秋祭りに 京都府京丹波町
特産のクリやカボチャなど旬の野菜で彩った「野菜みこし」は、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝を込める。京都府京丹波町橋爪の二ノ宮神社の秋祭り。このほか宝船や大黒天など、地域ごとに趣向を凝らした神輿(みこし)がまちを練り歩いた。 【写真】野菜みこしが練り歩いた京都府京丹波町の場所 子どもたちが引く神社の神輿に続き、橋爪、和田、大朴、中台の各地域から1基ずつ神輿を出した。 野菜みこしは中台の住民が40年ほど前に始めた。地元農家から野菜を集め、高齢者サロンの人たちが10月20日の祭りの前々日から飾り付けた。 太鼓の音と威勢のいいかけ声が響く中、集落ごとの法被姿の住民が4時間ほどかけて各地域を巡った。紅白餅や菓子が各所で投げられ、子どもたちが喜んで手を伸ばした。 幼い頃から行列に参加している男性(16)は「今年は初めて獅子舞役を務めた。他地域の人と祭りで関われるのがうれしい」と笑顔を見せた。