〝古里の水がめ〟守ろう アクトビレッジで「小野湖の日」【宇部】
宇部市の水源地である小野湖の環境保全を呼び掛けるイベント「小野湖の日」は20日、アクトビレッジおので開かれ、家族連れらが植樹やワークショップ、バザーを通じて〝古里の水がめ〟を守っていく思いを新たにした。小野地区振興対策委員会(末田昭男会長)主催。 同地区では1950年3月20日の厚東川ダム完工日にちなみ、同日を小野湖の日に制定。「守る」「知る」「親しむ」を3本柱に、2018年から毎年、イベントを開いている。 開会行事で、末田会長は小野湖のダム築造の歴史を振り返り「県内でも有数の自然豊かな憩いの場になっている。その魅力を引き継ぎ、北部振興にもつながるように盛り上げていこう」と呼び掛けた。 岡野美咲さんら小野小5年生4人が「小野湖周辺の豊かな自然はわたしたちの財産であり誇り。すてきな自然環境をみんなで守っていこう」と小野湖の日宣言をした。 続いて、ビジターセンター裏の湖を望む場所に高さ約2㍍の八重桜の苗木5本を記念植樹。小野保育園の園児、小野小児童が「大きくなって花を咲かせてね」と願いながらスコップで土をかけた。 悪天候のため、クレーンで地上17㍍の高さまで上がる「空中散歩」などの一部イベントは中止となったが、段ボール迷路体験、竹ひごと和紙を使った三角ランタン作り、木箱作りなどのワークショップは盛況だった。 小野湖の生き物や自然を紹介する展示コーナーでは、親子が一緒になって豊かな環境に思いをはせていた。市水道局による水道水に関するクイズも盛り上がった。