参拝の故事 堂々再現 8年ぶり先陣行列 一関・大東
一関市大東町大原の大東大原先陣行列(実行委主催)は15日、同町内の市街地で行われた。4年に1度の開催で、新型コロナウイルスの感染拡大による中止を経て2016年以来8年ぶりとなった。大原生まれの仙台藩5代藩主伊達吉村(1680~1752年)の時代の故事にちなんだ行列で、住民らが堂々と練り歩いた。 同行列は、幼少期まで大原で過ごした吉村が藩主に就いた際、就任のお礼として江戸時代中期に重臣ら600人余りが同町の八幡神社を参拝したことが由来。地元では明治時代にこの先陣行列を再現し、高齢化などで1994年で一時途絶えたが、2012年に復活させた。 同日の行列は総勢約180人。八幡神社を参拝後、先陣行列やみこし、内野、上大原の2地区の伊勢神楽団体で商店街へ向かった。時折雨が降る不安定な天候の中、かみしもなど時代衣装の一行はりりしい姿で行進。鉄砲組や弓組ら十数に分かれた役を決まりに沿って演じた。商店街は、家族や知人ら参列者の晴れ姿を見ようと駆け付けた人たちでにぎやかな雰囲気となった。