双日、ジャカルタ地下鉄延伸工事を約450億円で受注
双日は18日、インドネシアの首都ジャカルタを走るジャカルタ都市高速鉄道の延伸工事を約450億円で受注したと発表した。信号やホームドアなどの鉄道システム全般に加え、軌道も整備する。早期に着工し、2030年ごろの完成を目指す。現地では急速な経済発展で、慢性的な交通渋滞やそれに伴う大気汚染の深刻化が社会問題となっており、公共交通の整備を急いでいる。 今回整備するのは地下鉄「南北線」の延伸路線で、ジャカルタ中心部のブンダラン・エイチアイ駅からコタ駅までの約5・8キロの区間、7駅が対象となる。コタ地区は旧市街地にあたり、ジャカルタ観光の定番ともいわれるところ。住民だけでなく、観光客の利用も見込める。 ジャカルタ都市高速鉄道の南北線は、日本が政府開発援助(ODA)で支援し、開発も日本企業が関わり、インドネシア初の地下鉄として19年に開業した。 双日は鉄道事業を強化しており、今年1月にはインドで高速鉄道の電化工事を受注したほか、3月にはカナダで世界最大規模となる約900両の車両保守を受注している。(佐藤克史)