萩原利久の「感情が湧き出した側面を見てみたい」ドラマPが明かす撮影秘話やタイムリープものの面白さ<めぐる未来>
萩原利久主演ドラマ「めぐる未来」(毎週木夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系/Huluでも配信中)が現在放送中。原作は2021年-2023年にかけて「週刊漫画 TIMES」(芳文社)にて連載された、辻やもりによる同名コミックス「めぐる未来」。主人公・襷未来(萩原)が、最愛の妻・めぐる(早見あかり)を救うため、“過去に戻る病” を使い、希望と絶望を繰り返すタイムリープサスペンスだ。 【写真】早見あかり「芯のあるキャラクター性を体現できると感じた」 この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める山本晃久氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。 ■感情が湧き出した萩原利久を見たい ――「めぐる未来」の実写ドラマを制作したきっかけは何だったのでしょう? これまでやったことがなかったジャンル(タイムリープもの)に挑戦してみたかったのに加えて、「めぐる未来」のタイムリープ設定が、ポジティブなものではなく、遺伝性の“過去に戻る病”として、主人公を苦しめるものであるという設定が、これまでになく新鮮だったので企画を提案しました。 ――主演の萩原利久さんの起用理由と魅力を教えてください 感情を抑えながら生きている、という主人公のキャラクターが、萩原さんのこれまで演じられてきた“寡黙な人”のイメージと重なりました。その萩原さんが、最愛の妻を失って感情の抑制がきかなくなる部分を、バラエティなどで魅せている、感情が湧き出した萩原さんのもう一つの側面で見てみたいと思ったのでオファーしました。 ――早見あかりさんの起用理由と魅力を教えてください 原作の持つ、めぐるの底抜けに明るく、でもしっかりと芯のあるキャラクター性を体現できると感じたからです。 ■アクシデントが最高の画を生むことに ――シリアスなシーンや、精神的にはりつめたシーンが多いかと思いますがお二人の様子や、撮影現場の雰囲気はいかがですか? 萩原さんと早見さんは現場で和気あいあいと会話されていて、その会話の中で、夫婦の絆の部分がしっかり表現できるよう関係性を深めてらっしゃいました。シリアスなシーンの撮影時でも現場は笑いに溢れていました。 ――山本Pお気に入りのシーンや、裏エピソードがあれば教えてください お気に入りのシーンは、めぐるが刺殺されてしまうシーンですね。このシーンは日暮れから撮影を始めて深夜までかかったのと、タイムリープしていて3パターンを並行して撮影していたのですごく大変でした。その甲斐あって、非常に見ごたえのあるシーンになったと思います。 もう一つは、海辺での回想シーンでアクシデントがあり、この日撮影できるものがなくなったのですが、あまりに天気が良すぎるということで急遽、過去のめぐるさんのイメージシーンを撮影しました。すばらしい画で、ドラマの重要なシーンになりました。 萩原さんは眠るのが何より好きという朗らかな方で、ベッドで寝ているシーンを撮影している時にガチ寝してしまったり、撮影時に来ていたパーカーのフードに鳩が入ってくるというミラクルを起こしていました。 ■山本Pが語る、タイムリープものの難しさとは ――何度も同じ場面(例結婚記念日など)に戻るシーンは、一度に撮影されているのでしょうか? 同じ場面は一度に撮影しています。ですので、今どの周回の話を撮っているかで主人公・未来の感情や知っている情報が違うので、スタッフが混乱することがしばしばありました。 ――タイムリープものならではの難しさや面白さは感じましたか? タイムリープする度に「何を知っている時点に戻るのか」、「既知となっている事実や事件は何なのか」を整理する必要があり、ここが難しさでもあり面白い部分でした。 ■視聴者の考察にも必ず目を通す ――SNSでの視聴者からの反応はどのように感じていらっしゃいますか こちらが設定していた伏線や、意図を超えた考察をして頂いているのを見て「そういうふうに受け取れるんだ」、「そういう設定の仕方もあったのか」と参考になる事ばかりです。何度も見て色んなことを考えてもらっているのが嬉しいです。 ――宣伝(各SNS)でこだわっている点があれば教えてください 放送中にX等でつぶやかれる内容を見て「ここが見ていて引っかかるんだ」、「ここが面白いと思ってもらえるポイントなんだ」ということを抽出して、そこをピックアップした投稿をしたりしています。 ■最終話までの見どころとメッセージ ――最終話の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします なぜめぐるは命を狙われるのか、タイムリープでめぐるを救うことができるのか、という真相が明かされるのに加えて、さらなる驚きの展開も詰まっていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。