サッリ監督がIH補強を望むラツィオ、鎌田大地の来年1月の退団はあり得る?伊紙が見解 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオで適応に苦しむ日本代表MF鎌田大地について、イタリア紙が今後の去就などに見解を示した。 【動画】鎌田大地が前半途中出場で奮闘!|エンポリ×ラツィオ|ハイライト
昨シーズン限りでフランクフルトを退団すると、ラツィオに新天地を求めた鎌田大地。だがマウリツィオ・サッリのチームへの適応に苦戦し、インサイドハーフのポジションで控えに甘んじている。そんな中、ラツィオが今シーズン終了後までの鎌田との1年契約の満了を待たず、来月の移籍期間での放出を検討する可能性が囁かれた。するとイタリア紙『Corriere dello Sport』が24日、ラツィオのIHのメルカート事情を特集記事で分析した。 指揮官のサッリは、セリエA第17節エンポリ戦終了後に『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じた際、クリスマスプレゼントに「5~6ポイント」を願ったほか、補強についても言及。しかし「ラツィオが例年と異なる動きをするとは思えない」などと語り、来年1月の補強が期待薄であることを示唆した。 ただ、イタリア紙はラツィオ指揮官の本音を代弁。「サッリはよりダイナミックで攻撃力のある現在とは異なる特徴の中盤へと完成させるため、IHをもう1人欲しがっているはずだ」と指摘すると、鎌田のほか、不動の10番ルイス・アルベルトや元マルセイユMFマテオ・ゲンドゥージ、ウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノらで構成されるIHの修正を望んでいるとの見解を示した。 その補強の条件として「もし(トマ)バシッチが移籍すれば、選手が1人やって来るはずだ」と綴り、「夏に全てのオファーを断固拒否して動かず」、今シーズンは公式戦出場がわずか9分にとどまっているクロアチア人MFの退団を挙げた。バシッチが「さらに半年間、観客を演じ続けるのは無駄であり、(移籍の)考えを変えたはずだ」と述べた。 一方、日本代表MFについては「来年6月に契約切れとなるカマダの退団は、想像できない」と主張。「1月、彼自身が望むなら将来を自由に選択することはできる。ラツィオに売却されることなく、ひとりで行き先を選択できる」とコメントし、来月のラツィオ退団は現実味がないことを示唆した。
年内最後の一戦で爪痕を
エンポリ戦では、左IHのルイス・アルベルトのフィジカルトラブルにより、前半から緊急出場を果たした鎌田。年内最後の試合は、日本時間30日のホームでのフロジノーネ戦となるが、再びチャンスが巡ってくる可能性がある。 イタリア紙『Quotidiano』は、「スペイン人魔術師の不在により、カマダはチャンスというプレゼントを得ることになる」と指摘。「アジアカップの招集までに、アクイロッティ(小ワシの意味でラツィオの愛称)のユニフォームで爪痕を残すことが目標となる」と次戦へ注目した。
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