天性のイジられ能力&無自覚なウザさが武器のゼロカラン。学生時代から見てきた千鳥のような“くだり”芸で可能性を見出す
ゼロカランといえば…を見出す
──6月23日に『ゼロカラン単独企画ライブ「くだり」』を開催されるということですが、どんな内容になりますか。 たいが 僕ら正式な単独ライブを一回もやったことなくて、今回が一応、初めての開催にはなるんですけどネタはやらないです。 ワキ 僕ら毎月、同期の金魚番長と『漫才鬼』っていうライブをやってるんですけど、そこで新ネタはやってるからいいかと。 たいが なので今回は1時間“くだり”だけをやります。 ワキ 僕らは見た目の派手さとかコンビとしての色がないんで、“くだり”がゼロカランといえば、みたいなものになったらいいなと。 ──コンビの武器を強化するためのライブ。 ワキ そうですね。僕ら昔から千鳥さんが好きで、千鳥さんとかがよくやるお決まりの団体芸みたいなのをもともと作ってたんですけど、それがけっこういいって言ってもらえて、テレビに出させてもらうきっかけにもなったので。 たいが でも今回は本当に1時間くだりしかやらないんで、何個用意したら……。 ワキ 何個用意したらって言ってますけど、全部僕が考えてるんで彼は何もしてないんですけどね。 ──単独ライブ自体、初開催とのことですが、神保町の所属になってやれるライブも広がりましたか。 たいが そうですね。ライブの幅はめっちゃ広がりました。今までやったら、自分らでハコを押さえて、スタッフさんも用意してとかしなきゃだったので、もう映像は作らなくてええわとかになってたんですけど、今はめっちゃまわりに頼れるんでやれることも広がりました。 ワキ 外のハコやったら、自分たちで照明とか音響とかもやってたんですよ。だからまだまだありがたいっすね。吉本入ってから感謝しすぎとか、もうやりにいってるやんとか言われるんですけど、ほんまにそういうの経験してるんで、ありがたすぎるんすよね。 たいが 今までやったら案を出すことすら、どうせできへんやろうと思ってやめてたんで、こういう企画系のライブができるのは本当に楽しいっすね。 ──芸人さんとの縁も広がりましたか。 たいが 神保町の仲間もそうですけど、めっちゃ上の人と関わることも増えましたね。このレベルの人とライブするんやみたいな。 ワキ あと吉本はやっぱおもしろいっすね。どっちがおもしろいとかじゃなくて、僕らが大阪出身っていうのもあって他事務所の人とやってたときは、なんか好きな笑いがちょっと違うかもなって思ってて。でも、今は自分らが見てきたお笑いと同じものが好きな人多くて。 ──ちなみにおふたりが好きだったお笑い芸人の方は? たいが 千鳥さんとかですね、それこそ高校生のとき、一緒に千鳥さんの単独ライブをNGKに観に行ったりもしてました。でも、僕ら今年で29歳なんですけど、この世代が観てた大阪のテレビには全部出はってたんで。『せやねん!』(MBS)とか『今ちゃんの「実は…」』(ABCテレビ)とか。だから、みんな好きでした。 ワキ そうっすね。千鳥さんはほんまに大阪のテレビはずっと出てました。 たいが それこそ“くだり”も千鳥さんがやり続けてたんで。それを高校生ながらにマネするじゃないけど、友達同士でずっとやってたんで、だいぶ影響を受けてますね。 ──憧れの存在なんですね。 たいが そうっすね。でも、あんま言わんほうがいいんすかね? もう、みんなが好きな存在だから今さら「千鳥さんが好き」って言うのが恥ずかしいのもあるんですけど、好き好き言って、「ボケの感じ、めっちゃ大悟さんやん」とか言われても嫌じゃないですか。おこがましいんですけど。 ワキ そこは悩むなあ。マジで今もめっちゃ好きなんですけどね。