【福岡ボート(サマータイム)ヴィーナスS】小芦るり華はA級勝負駆け F休み前の今節に全てを懸ける
<12日・福岡ボート・前検日> 今節に全てを懸ける。期末の勝負駆けの時期を迎えているが、小芦るり華(26)=佐賀=は現在勝率(昨年11月~)5.29で前検入り。A級勝負駆けの真っただ中である上に、今節終了後にF休みに入るとあって今節は並々ならぬ思いで参戦している。 能力を考えればA2の勝負駆けに身を置くような選手ではないが、「今期はケガや体調不良での欠場が多くてリズムに乗りきれなかった」と心技体のバランスを崩したことが勝率低迷の要因。「何としてもA級には残りたい」。ようやく〝体〟が万全となったことで、〝心〟も前を向いたのは勝負駆けを行う上で何よりの好材料だ。 しかも、当地は師匠の宮地元輝がホームとして愛してやまないレース場。まな弟子としても、その気持ちは受け継ぐつもりでいる。「宮地さんが得意にしているレース場なのは心強いです。いっぱい情報ももらってきたので頑張ります」 気持ちを後押しするように、手にした12号機は低調機シリーズの今節では随一の好素性機。前検気配も、「起こしはスムーズだし、足自体も悪くない」と良好で活躍するための条件は整っている。「ペラの形は自分向きじゃなくて合っていない。宮地さんの形にすればもっと出るかも」。さらなるパワーアップを果たせば鬼に金棒。A級残留へ師匠宮地ばりの豪快なレースで水面をところ狭しと暴れ回る。(森 大輔)