市川住宅強盗、2人再逮捕 ともに監禁まで実行疑い 「悪いやつからカネを回収する仕事」「報酬20~30万円の仕事」 シグナルで指示受けたか 千葉県警
千葉県警は8日、首都圏で相次ぐ強盗のうち、千葉県市川市の住宅で10月17日未明に住人女性が一時連れ去られた事件で、強盗致傷などの容疑で逮捕していた内装工、高梨謙吾容疑者(21)=横浜市旭区南希望が丘=を監禁容疑で再逮捕した。監禁容疑で逮捕していた自営業、藤井柊容疑者(26)=愛知県春日井市鳥居松町1=は強盗致傷などの容疑で再逮捕した。2人は、この住居への侵入と住人女性に対する脅迫・暴行、金品強奪、監禁までの一連の行為に関与した疑いがある。 千葉県警によると、2人とも再逮捕容疑を認めている。2人はSNSのX(旧ツイッター)をきっかけに、犯行を指示する側から秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」へ誘導された。犯行中、シグナルの通話機能などで指示を受けていたといい、監禁行為についても指示を受けたという。
高梨容疑者は「(報酬が)1件20万~30万円の仕事(と説明された)。詳しい内容は聞かされていなかった」と供述。藤井容疑者は「悪いことをしたやつからカネを回収する仕事と聞いて受けた」と供述しているという。 高梨容疑者の再逮捕容疑は藤井容疑者らと共謀し、10月17日午前7時40分~午後9時40分ごろ、埼玉県内の宿泊施設で、女性に対し「自分で歩け」と言って部屋に入らせ、手足を拘束するなどして監禁した疑い。 藤井容疑者の再逮捕容疑は高梨容疑者らと共謀し、10月17日午前1時15分~2時45分ごろ、女性宅に侵入し、女性を殴るなどして「カネはどこだ。殺すぞ」などと脅し、軽乗用車などを奪い、けがを負わせた疑い。 この事件では2人の他に、実行役の1人とみられる久保田陸斗容疑者(21)が住居侵入と強盗致傷の疑いで逮捕されている。