業務改善命令あった日を「点検する日」に、「標準化された資産運用の枠組みを提供したい」…SMBC日興証券・吉岡秀二社長
顧客はアプリで自分の総資産を確認でき、営業担当者は対面とアプリの両面から資産運用のサポートができるようになる」
NISA開始で「手応え」
――NISAが始まって半年がたつ。手応えは。
「若い人たちも積み立て型投資枠を活用しており、裾野は広がっている。ただ、ネット証券が中心だ。投資できる枠が成長投資分を含めて1800万円に拡大されたため、富裕層の方にも積極的に使ってもらっている。(富裕層や資金調達が期待できる企業とも取引があるので)ネット証券とは違う意味で手応えを感じている」
――金利のある世界が到来した。どのような変化が起きるか。
「金利の上昇は、経済が活況になっている証拠だ。運用面からみれば、これまで銀行に預けていた預金が債券に流れてくるのではないか。様々な商品を提供できるようになり、資産管理型ビジネスも拡大するのではないかと考えている」
◆吉岡秀二氏(よしおか・しゅうじ) 1988年慶大理工卒、日興証券(現SMBC日興証券)入社。SMBC日興証券経営企画共同部長や取締役兼専務執行役員などを経て24年4月から社長。海外部門や法人部門が長い。富山県出身。