新型コロナ感染増で「学級閉鎖」相次ぐ 薬局では「せき止め薬」の在庫が…注文しても欠品
学校では新学期が始まりましたが、新型コロナウイルスの影響で、各地で学級閉鎖が相次いでいます。都内のクリニックでは、お盆明け以降、子どもが陽性になるケースが急増しているといいます。また、薬局では、せき止めの薬などの在庫がほとんどない状況だといいます。 ◇◇◇ 1日、東京・足立区の綾瀬小学校では、夏休み明けの最初の登校日を迎えました。こちらの学校では、新型コロナへの感染対策を変わらず続けています。 足立区立綾瀬小学校 小坂裕紀校長 「自分がうつさない行動。コロナを経て得た教訓かなと思うので、それを子どもたちにも引き続き教えていきたいなと」 新型コロナが今年5月に「5類」に移行したあとから、感染者数は全国的に増加傾向にあります。新学期に入ったばかりの小中学校などで、子どもたちの感染が増えていて、日本学校保健会によると、全国25の自治体・140クラスで学級閉鎖となっています。(1日午後3時時点) 北海道登別市の小学校もその1つです。 登別市立富岸小学校 小野島晶校長 「いま、閉鎖している学級が2つ」 登別市立富岸小学校では8月18日が始業式でしたが、10日後の8月28日になると、感染する児童が急に増えたといいます。感染対策は続けていましたが、難しさもあるということです。 登別市立富岸小学校 小野島晶校長 「(夏休み明け)北海道では例をみないくらいの猛暑、酷暑。熱中症対策を並行して行わなければならない難しさ」 ◇◇◇ 1日、東京・港区にあるクリニックに、発熱したという3歳の女の子が診察に訪れていました。 クリニックばんびぃに 時田章史院長 「コロナの陽性が判明しまして、まずは5日間のお休みってことで」 お盆明け以降、子どもが陽性になるケースが急増しているといいます。 クリニックばんびぃに 時田章史院長 「発熱したお子さんの3割は、コロナの陽性」 子どもの感染が急増している状況について、医師は“子どものワクチン接種が進んでいないことなどが原因”と指摘します。 クリニックばんびぃに 時田章史院長 「これから新学期が始まって、コロナとか、あるいはインフルエンザも『学級閉鎖』っていうことが例年よりも多く出てくるんじゃないかなと心配」 ◇◇◇ 東京・調布の薬局では、20代くらいの若い世代が処方箋の薬をとりにくる割合が増えているといいます。 くすりのケンコ薬局 加藤健一店長 「いま若い方、学生さんだとか就職して間もない方が多い」 しかし、せき止めの薬や、のどの炎症を抑える薬などの在庫がほとんどないといいます。 くすりのケンコ薬局 加藤健一店長 「1番足りないのが『せき止め』。この1箱しか残ってない」 1日朝も、せき止め薬などを発注しましたが、届いた書類には注文した薬すべてについて「欠品」と書かれていて、1つも入荷しませんでした。薬局は別の薬で対応していくということです。