インディ500、予選後のプラクティスでは2連覇狙うニューガーデンが最速。佐藤琢磨は17番手
第108回インディ500予選後に行なわれたプラクティス8では、昨年に続いての連覇を狙うチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが最速ラップをマークした。 【リザルト】第108回インディ500プラクティス8 このセッションが行なわれた5月20日(月)のインディアナポリス・モータースピードウェイは暖かく風の強い状況だったが、ニューガーデンは226.238mph(364km/h)を記録。アンドレッティ・グローバルのコルトン・ハータに0.0028秒差をつけた。 セッション序盤は常に上位に食い込み、何度も順位を上げていたハータ。彼はこの日4番目に多い96周を記録した。 2018年のインディ500ウイナーであるチーム・ペンスキーのウィル・パワーは、チームメイトのニューガーデンから0.0177秒遅れの3番手に終わった。 フンコス・ホリンガー・レーシングのアウグスティン・カナピーノが4番手、アロー・マクラーレンのパトリシオ・オワードが5番手でセッションを終えた。 6番手につけたのは、ルーキーのクリスチャン・ラスムッセン(エド・カーペンター・レーシング)。100周を周回し、ニューガーデンから0.0916秒落ちの225.718mph(363km/h)が最速だった。 2008年のインディ500ウイナーであるチップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンは7番手。フンコス・ホリンガー・レーシングのロマン・グロージャンが8番手、アロー・マクラーレンのアレクサンダー・ロッシが9番手だった。 アンドレッティ・ハータのマルコ・アンドレッティは、ニューガーデンから0.1825秒差でトップ10入りを果たした。 ニューガーデンはタイムシート上では良い1日を過ごしたが、残り30分というところでターン2の縁石に接触するというヒヤリとするアクシデントもあった。 また2022年のインディ500ウイナーであるアンドレッティ・グローバルのマーカス・エリクソンは残り25分というところのピットレーンで、ドレイヤー・ライボルト・レーシングのコナー・デイリーとニアミスした。ピットアウトするデイリーとピットボックスに滑り込むエリクソンが交錯しそうになったのである。この件はアンセーフリリースと判定され、デイリーにドライブスルーペナルティが科された。 ルーキーであるメイヤー・シャンク・レーシングのトム・ブロンクビストはセッション最多の106周を記録したが、残り11分というところでピットアウト直後にスピン。トップから0.2906秒遅れの16番手に終わった。 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦の佐藤琢磨は224.567mph(359km/h)を記録し17番手だった。 セッション中盤には、コースチェックのためにコーションが提示され、3ワイドやオーバーテイクなど、日曜日の決勝を見据えたコース上でのアクションが一時中断されるシーンもあった。
Joey Barnes