ホンダの新型「WR-V」と一部改良を受けて新しくなったトヨタの売れ筋「ヤリスクロス」SUV買うならどっち?
近年、需要が伸びているコンパクトSUV市場へ、本田技研工業(以下、ホンダ)が2024年3月22日より新型「WR-V」を投入する。メーカー各社がさまざまな車種をリリースする同ジャンルには、同モデルのライバル車も数多い。そんななかで、とくに強敵となりそうなのがトヨタ自動車(以下、トヨタ)の「ヤリスクロス」だろう。 【写真で見る】トヨタの大人気コンパクトSUV「ヤリスクロス」と、ホンダが250万円以下の低価格帯で販売した新型コンパクトSUV「WR-V」をチェックする 2020年の発売以来、好調な売れ行きをみせ、コンパクトSUVシーンを牽引する代表格の1台といえるのがヤリスクロス。しかも、2024年1月には一部改良を受け、外観や安全運転支援システムなど各部の熟成を図り、より商品性をアップさせている。
果たして、新型WR-Vは、強敵ヤリスクロスに対し、どのような優位性を持ち、どのようなユーザーに最適なのだろうか。両モデルを比較することで浮き彫りにしてみる。 ■ホンダの新型SUV「WR-V」について 新型WR-Vは、ホンダがインドで生産・販売する「エレベイト(ELEVATE)」の国内仕様車だ。外観は、大型のフロントグリルやスクエアの分厚いボディなどにより、SUVらしいタフなフォルムを採用。クラストップレベルの広い荷室空間を持つことや、200万円前半~250万円以下という比較的リーズナブルな価格帯などが主な特徴だ。
ラインナップには、エントリーグレードの「X」、中級グレードの「Z」、上級グレードの「Z+」という3タイプを用意。いずれも1.5L・ガソリン車の2WD(FF)のみという割り切った設定となっている。そのぶん、価格(税込み)は、Xで209万8800円、Zが234万9600円、Z+が248万9300円と、全タイプを250万円以下に設定する。 ■一部改良で新しくなったトヨタ「ヤリスクロス」 対するヤリスクロスは、コンパクトハッチバック車「ヤリス」のSUV版だ。外観には、ヤリスが持つ凝縮感を継承しつつ、フロントビューや前後フェンダーなどに立体感を出すなどで、よりSUVらしさや精悍なイメージを強調している。