プーチン氏「ウクライナにロシア軍70万人展開」 過去半年で8万人超増
ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は14日、ウクライナに露軍約70万人が展開していると明らかにした。首都モスクワ近郊で同日開かれた退役軍人らとの会合で発言した。プーチン氏は昨年末、ウクライナに展開する露軍の兵員数は61万7000人だと発言しており、露軍が過去半年間で投入戦力を増やしていることが示された。 【写真】ロシア軍の超音速戦略爆撃機「ツポレフ22M3」 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、プーチン氏が同日言及した停戦条件について「(相手に受諾を強制する)最後通告だ」「噓だ」と批判した。仮に受け入れても、ロシアはさらなる侵略に乗り出すとの見方も示した。イタリアメディアとのインタビューでの発言としてウクライナメディアが伝えた。 プーチン氏は14日、露外務省幹部との会合で、将来的な停戦には、ロシアが2022年9月に一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州とロシアの実効支配下にある南部クリミア半島の領有権主張について、ウクライナが放棄するとともに北大西洋条約機構(NATO)への加盟も断念することが必要だと主張していた。