ミャンマーで拘束の駐在員が帰国 イオン発表
流通大手イオンは14日、軍事政権下のミャンマーでコメの販売価格をめぐる違反があったとして、およそ1か月半拘束されていた駐在員が帰国したと発表しました。 14日朝、帰国したのは、ミャンマーでスーパー事業を展開するイオンの現地法人「イオンオレンジ」で、商品本部長を務めていた笠松洋さんです。 笠松さんは今年6月、軍の統制価格より高くコメを販売したとして拘束され、今月12日、裁判所から禁錮1年と罰金の判決を受けましたが、その日のうちに解放されました。 ミャンマーでは3年前のクーデターの影響で、現地通貨が大幅に下落し、生活必需品の価格が高騰していて、軍は実勢からかけ離れた統制価格を設定しています。 イオンはコメの価格統制の通達について「イオンオレンジをはじめとする地元小売業各社は知り得なかった。通達を認識し、価格を変更するまでの間、違反の状態が生じていた」と説明した上で、「いかなる状況下であったとしても、関係各所にご迷惑をおかけすることとなり、深くおわびします」とコメントしています。