佐田岬半島の各地区に残る初盆行事の特徴などを説明する高嶋館長（左）

　佐田岬半島ミュージアム（伊方町塩成）の開館1周年を記念した企画展「『よおもんたな！』佐田岬半島の初盆行事写真展」が、ミュージアムで開かれている。おしょろ船や灯籠、踊りなど集落ごとにさまざまな形で故人をしのぶ伝統を約100点の写真などで紹介している。9月1日まで。 　半島の初盆行事は各地区の作法の多様性から2010年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれている。 　会場には06～19年に、ミュージアムの高嶋賢二館長が撮影した写真を展示。新盆の各家が広場に集まり迎え火をたく大浜地区や、家に帰ってきた新仏をおしょろ船に乗せて海に送る瀬戸地域、墓に灯籠を掲げた後に再び盆踊りを踊る串地区の灯籠送りなどを取り上げた。ミュージアムの住民組織「佐田岬みつけ隊」が作製した三崎地区の家に伝わる盆棚「オショロイダナ」のレプリカもある。